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高校卒業したら子供に1000万円あげちゃう計画

 大学に行けば年間100万円ほどの授業料がかかる。生活費を月10万円、その他もろもろで、あわせて年間で250万円かかるとしよう。そうすると4年間で総額1000万円だ。
 でも、高校を卒業したら全員が大学生になるわけではない。また、それが良いとも限らない。同じ1000万円使うなら、他の使い方をした方が良いということもあるだろう。
 そこで僕は考えた。「うちの娘が高校を卒業したら、まず1000万円あげちゃおう!」と。その場合、そのお金を何に使うかは、娘が決めれば良い。サンプルとして3つ挙げよう。
   ◇ 大学に行く
   ◇ 外国に行く
   ◇ 起業する
 大学に行く場合、どの大学・学部・学科かは娘が決めればいい。僕は理系を薦めるが、最終判断は娘がする。
 外国に行く場合、どの国に行くのか、留学か旅行か、はてまた住み着いて働くのかは、娘の好きにすれば良い。何をやっても良い勉強になる。
 起業する場合、成功するか失敗するかはどちらでも良い。先に挙げた他の2つの選択肢でも1000万円使うのだから、同じ額まで損しても良いわけだ。そして失敗してもいろんなことを学ぶだろう。その学びは、大学に行っても外国に行っても得られない貴重なものになるだろう。

  今から3年前、娘が中3の時に私はそのように考えて、そのように娘に言ってみた。どれを選ぶにせよ、高校卒業間際では準備できるわけないので、中学3年の時点で言ったのは案外と良いタイミングだったかもしれない。
 さて、そうしたら娘は何と返したか。それはそれは素晴らしい答え方だった。親の意向を踏まえて、それを上回る答え、出題者の私もびっくりの答えだった。娘はこう言ったのだ。

 じゃぁ・・・大学に行きながら、起業して、休みのたびに外国に行くから、3000万円ちょうだい!

 ばかやろう・・・とも思ったが、いや、なかなか素敵な答えである。そんなお金はないが、それができたら素晴らしい4年間になるに違いない。
 あれから3年経って、娘は高校を卒業した。3年前のやりとりを娘は忘れちゃったかもしれないが、娘は4月から大学に進学する道を選んだ。もちろんそれはそれで良い。今のところ費用を一括で渡すことはしていない。

◇      ◇      ◇

教育費は何のため? 〜 
▷ 使った分が財産だ + もったいないのはお金だけじゃない
▷ 小学校の過剰装備 + PTAの副会長になり損ねた件   
▷ 高校卒業したら子供に1000万円あげちゃう計画      

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