祝？ 北陸新幹線延伸（お笑い編）

　私の出身地は福井県鯖江市。さて、鯖江と言えばぁ・・・そうです、メガネですね。みなさん、大正解です。
　いや、でもこの際、言っておきたいんですけど、メガネだけじゃ無いんですよ。実は業務用の漆器の全国シェア、鯖江市とその周辺を合わせて80％なんです。業務用というのは、高級品というよりは実用品、ガンガン使うもので、今時は食洗機に対応したり、電子レンジ対応だったりするわけですけれど、それにしても全国シェア80％ってすごくないですか？
　他には刃物とか、紙とか。メガネもそうですけど、鯖江あたりは言うなれば、昔からそのくらいの技術で昔から秀でているんですね。
　だから鯖江はいま注目されている街でして、移住する若者も多い。良いところなんです。でもね、最近ちょっと頭に来ていることがあるんです。聞いて下さい。

　そう、北陸新幹線なんですよ。北陸新幹線が福井県の敦賀まで伸びて、良くなったと思っているでしょう？　ところが、どっこい。鯖江にとっては全くダメ。
　北陸新幹線が通る前は、鯖江駅はＪＲの特急停車駅だった。ところが新幹線ができて、でも鯖江に停まらなくて通過しちゃうもんだから、今では第３セクターになったわけです。前は大阪からと名古屋から特急電車がそれぞれ１時間に１本停まっていたのに、今では各駅停車が１時間に１本停まるだけの駅になった。２両編成、ワンマンの各駅停車ね。
　だから結局のところ、東京から東海道新幹線で行くと、敦賀での乗り換えが増えて、待ち時間も発生して、そこから各駅停車だから、つまり北陸新幹線ができる前と比べて、結局１時間余計に時間が掛かっちゃうわけです。んーもー。
　「新しく出来た北陸新幹線に乗れば良いんじゃないの」と思うかもしれないけど、それも間違い。だってさ、地図を思い浮かべて下さいよ。東京から北回りでグルっと大回りして、福井県って終点の方でしょ。だからね、北陸新幹線に乗ると、ムダに遠回りして、時間もかかるし、当然運賃も高くなるわけ。
　だから私にとって、未だに「里帰りするために北陸新幹線に乗る」という選択肢は無いんです。だって今でも東海道新幹線に乗る方が安くて早いんだもん。結局のところ、北陸新幹線が通って何が変わったかと言うと、ただ「１時間余計に時間が掛かるようになった」、それだけなの。
　この怒り、福井県の鯖江市と越前市あわせて15万人口のうち90％の人は同じ思いでいるはずです。私に限らず、関西圏・中京圏に住む人にとっても「不便になった・福井県が遠くなった」という人は多いはずなんです。
　北陸新幹線が京都か大阪まで伸びて東海道新幹線と繋がるならまだしも、結局中途半端なの。しかもぶっちゃけ言うと、敦賀から先はルートも決まっていないから、当面このままなんですね。ホント酷い。バカやろう。

　今の話は「鯖江市と越前市あわせて15万人口のうち90％の人が共感する」話でしたけど、ついでに今度は日本人口１億２千万人のうち７千万か８千万人くらいが賛同するであろう話をもう一つ。聞いて下さい。
　おい、お前、テレビ出過ぎや。毎日まいにち何回もお前の顔、見たくない。１週間に１回くらいなら応援してやるけど、毎日は要らん。ニュースの途中にお前、ガザ・ウクライナの後にお前、朝起きてテレビつけたらまたお前、見たくないと思ってチャンネルを変えると、やっぱりお前が出てた。
　毎日まいにち何回もお前の全試合・全打席なんて見たくない。いや、お前は悪くないな。悪いのはテレビ局や。あいつら、日本人をバカにしてないか？　いやむしろ、テレビ局の連中ってみんな、バカなんじゃないの？
　いゃぁこの話、日本人口１億２千万人のうち７千万か８千万人くらいは絶対賛同すると思うんですよ。でしょ？
　ありがとうございましたぁ。

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