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ラダック写真集

 ラダックはインド北部、ヒマラヤのさらに北の地域です。インド領ではありますが、地理的・文化的にはチベットの一部です。中国領チベットより、チベットらしさが残っています。(2007夏)

 ラダックが、他のチベット文化圏と比べて優れているとボクが思ったのは、
◇ 見所が比較的密に集まっている。
 ジープをチャーターすれば、レーから日帰りもしくは1泊2日程度で、かなり充実した観光が出来る。他の地域は見所がもっとまばらで、移動の時間がもっとずっと多いような印象だった。
◇ 道路が整備されている。
 中国 ・ パキスタンに近いが、両国との国境が確定していない。すなわちここは、軍事上の最前線。そのため、軍用道路として整備されているのだろう。辺境にしてはなかなかの充実ぶり。

ラダックが、インドの他の地域と比べて優れているのは、
◇ 涼しくて、快適。
 標高3000m以上の地域なので当然だが、昼は暑すぎず、夜も寒くなくてとっても快適。インド平原は(日本の夏と同じくらい?)蒸し暑く、エアコンが普及していないので、けっこうキツイ。
◇ タクシーもツアーもホテルも公定料金が定められていて、それがきちんと守られている。
 だからいつでも適正な料金で、すなわち日本の感覚からすればとっても安く旅行できる。デリーやアグラではボッタクリ・詐欺師が多くてウンザリする。それに比べて、とっても気が楽。
 ラダックって 旅行しやすくて、いいところだなぁ と思いました。

上ラダック

 ラダックの中心地「レー」の標高は3500m。インダス川上流域にあります。
 朝、飛行機でレーに着いて、ホテルを決めて、さっそくジープをチャーターして観光に出かけました。インダス川に沿ってさらに上流に向かいながら4つのゴンパ(僧院)を回りました。

上ラダック
1.ティクセ・ゴンパ  2.ティクセ・ゴンパ
3.シェイ・ゴンパ   4.ストック・ゴンパ 

 ジープのチャーター料金(運転手付き)は1460ルピー(1ルピー≒3円)。半日~1日のコースです。
 高度に慣れるまではのんびり過ごした方がいいんでしょうが、初日からけっこうハデに動いてしまいました。しかもゴンパはたいてい岩山の上にありますから、いちいち登るんですね。娘を抱っこしたりおんぶしたり肩車したりしながら登ると、さすがに息が切れました。。。

下ラダック

 ラダック2日目は、インダス川に沿って下流の方に向かって観光。やっぱりジープ・チャーターです。山にはほとんど木が生えていませんが、雪解け水が流れる谷沿いはみどりがいっぱいです。途中、川に落ちそうなトラックの横を通りました。

下ラダック
1.リキール・ゴンパ  2.インダス川支流
3.ラマユル・ゴンパ  4.バスゴ・ゴンパ

 アルチ・ゴンパに素敵な「砂マンダラ」がありましたが、残念ながら「撮影禁止」。本当は1泊2日でゆっくり見て回った方がよさそうなルートなんですが、ムリして日帰りしました。(アルチ・ゴンパ、ラマユル・ゴンパの近くにシャレたゲストハウスが何軒かありました。)
 レーに戻ってきたのは真っ暗になってから。車の中から見た星空がきれいでした。

峠越え

 インダス川の上流方向・下流方向に進む間はそれほど標高は変わりませんが、それ以外の地域に出かけるとなると5000m級の峠を越えることになります。

峠
1.レーの街を見下ろす  2.カルドン・ラ峠
3.お花畑         4.チャン・ラ峠

 2のカルドン・ラ峠は標高5600m。車で行ける世界最高地点です。
 4のチャン・ラ峠は標高5300m。同3番目です。
 レーの街(標高3500m)で高度に慣れてから出かければ、それほど心配はありません。

ヌブラ谷

 レーからカルドン・ラ峠(標高5600m)を越えると、ヌブラ谷。1泊2日で出かけました。標高は3200mほど。パキスタンとの軍事境界線に近いエリアです。

画像4
1.スムル・ゴンパ  2.ヌブラ川
3.フンダル・ゴンパ  4.デスキット・ゴンパ

 土が溶け込んで、ヌブラ川の水は灰色です。このあたりにはラクダがいて、旅行者を乗せてくれます。娘には楽しいひとときでした。
 温泉が湧き出ている場所もありましたが、せきとめることをしないために、お湯に浸かることは出来ません。もったいないことです。

パンゴン・ツォ湖

 ラダックには大きな湖が3つあります。パンゴン・ツォ(標高4300m)、ツォ・モリリ(同4500m)、ツォ・カル(同4500m)です。
 このうちパンゴン・ツォに1泊2日で行きました。

湖
1.マニ石  2.ゲストハウス  3.タルチョ  4.ヤク

 このあたりは中国に近いエリアですが、インドが主張する国境線と中国が主張する国境線がズレています。この湖、全体の 1/4 がインド支配下に、3/4 が中国支配下にあります。両国の国境は閉ざされたままです。

レー

 夏のレーは、西洋人がいっぱいです。ホテル・レストラン・ツアーエージェントもたくさんあります。
 トレッキングも盛んです。娘を馬に乗せて、トレッキングしてもよかったかなぁ・・・といま思っています。

レー

 3の石は、レーからカルドン・ラ峠に向かう道沿いにありました。宗教的・文化的バックボーンがあるものなのか、それとも落書きなのかわかりませんが。。。
 4のような構図の壁画はいろんなゴンパ(僧院)にあります。ところで、この格好、どう思います? マト・ゴンパに同じ構図の立体的な仏像がありましたので、「もしや」と思って下から覗いてみました。・・・案の定、しっかり挿入してました。

◇      ◇      ◇

チベットの風 〜 
▷ ラダック    (北インド)
▷ チャイナ・アルプス     
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▷ 稲城・亜丁 (中国・四川省)
▷ 香格裏拉  (中国・雲南省)
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