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2024年はAI元年

 一般の人がAIを使うようになるという点において「2024年はAI元年」と言って良いだろう。
 象徴的だったのは「芥川賞受賞作がAIを駆使して書き上げた作品だった」ということ。年明け1/17にニュースになった。
 その作者を含めて2023年にも一部の人は使っていたわけだけれど、2024年には自分では使わなくとも、身の回りを見渡せば「身近な人が使っている」という状況が当たり前になるだろう。その点において「AI元年」と呼ぶにふさわしいと私は思うのだ。

 合わせて、2024年は「AIに対する自分の立ち位置」をいやがおうにも考えなければならない年になるだろう。立ち位置とは、例えば、
  ▷ 使いこなす
  ▷ 人並みに使う
  ▷ 距離を置く
  ▷ 背を向ける
など。「使うか、使わないか」あるいは「どのように使うか」は各自の自由なのだけれど、どっちつかずのあやふやな態度は早晩立ち行かなくなるだろう。仕事場でAIを効果的に使う人が現れれば「自分はどうなのか」を表明しないとお互いにやりにくいだろうし、その姿勢は日替わりで変えられるものでないから、意識してどこかに置かざるを得なくなる。
 そういう日が今年中に、おそらく今年の前半くらいにはやってくるだろうと私は思う。その意味でも「2024年はAI元年」だと私は言いたい。

 加えてもう一つ。多くの人は「AIに対する漠然とした不安」みたいなものを抱えている。現に「AIに支配される」というようなフレーズを老若男女、誰でもが口にする。
 それが「根拠の無い戯言たわごと」だとは私は思わない。むしろ、なんらかのシグナルだと思うのだ。
 これを放置できないんじゃないかな。AI元年の今年、その感覚が頭をもたげてくるとか、折り合いをつけなきゃいけないとか、個人の心の内でも、組織の中でも、そんな場面がきっとある。面白い1年になりそうだ。

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