なにかおかしいピーゾンさん 18 「予約販売」
※この物語は妄想世界の産物であり、実在の人物・団体とは
一切関係ありません。
また、特定のものへの批判中傷ではありません。
登場人物
ぼく:ヲタク。通販は基本的にコンビニやロッカー受け取り。
ピーゾンさん:大きな大陸からやってきた商人で通販会社の偉い人。
ぼ:ピーゾンさん、お久しぶりです。
ピ:最近薬やサプリだけで、さっぱり買うてくれへんやんか。
ぼ:ちょっと体の調子を崩してしまって。
ピ:それはいかんな。
若い時に無理すると歳とってから体にガタがくるんやで。
体が資本やから大事にせんとあかんよ。
ぼ:ピーゾンさんがぼくの心配してくれるなんて・・・
ちょっと嬉しくなってきちゃった。
ピ:まあバリバリ働いて仰山買うてもらわんとあかんからな。
ぼ:結局それか。
ピ:当たり前やんか。もっと買うてや。
ぼ:それがちょっと前に買ったハードカバーの本がなかなか
読み終わらなくて。
ピ:そういやそんなん買うてたな。
ぼ:本って言えば予約しておいた本が発売されて二日経つのに
なかなか発送されないんだけど。
ピ:ふーん。
ぼ:その割に発売後に注文すれば翌日配達っておかしくないかな?
ピ:なんか問題あるんか?
ぼ:先に注文した人の分から発送するのが普通だと思うけど。
ピ:注文履歴に発売日から3日後までに到着予定ってなっとるやろ。
ぼ:確かに。
ピ:だったらつべこべ言わんと待っとったらええねん。
それに聞くけどな、翌日配達と3日後配達、どっちがええ?
ぼ:そりゃ翌日配達だけど。
ピ:そうやろ。予約分は確実に売れるのは決まっとる。
だからほっといてもええねん。
それより発売後にどんだけ売れるかの方が大切なんや。
ようするに、釣った魚にエサはやらん作戦や。
ぼ:またそれなの?ひどいよ
予約した上に、ギフトカードで前払いまでしてあるのに。
ピ:これがわからんようでは経営者にはなれんで。
ぼ:「地球上で最もお客様を大切にする会社を目指しています。」
なんて言っといてそんなひどい事する経営者になんてなりたくないよ。
ピ:それやったら予約せんと発売後に買うんやな。
予約分だけで後は手に入らんかもしれんけどな。
ぼ:早々と予約しても発売後に在庫不足で強制キャンセルされた事も
あったくせに。ひどいよ。うわーん。
ピ:まあ、早く予約すればするほど遅く発送されるかもな?
ぼ:は?
ピ:システムがそうなっとるんやろ。よう知らんけど。
ぼ:もしかして最初に予約した人が一番下で、ぎりぎりで予約すると
一番上になって、その人から発送されるとか?
ピ:そうかもな?それともランダムかもしれんで。
早く発送されたらラッキーやな。
ぼ:なにそのクソシステム。早くなんとかしてよ。
ピ:キミがシステムいじれるんか?そんでもってタダで
やってくれるんか?
ぼ:そんなのできる訳ないよ。
ピ:それやったらシステムエンジニアとか言うの雇うゼニ出して
くれるんか?
ぼ:なんでそうなるの?
ピ:できんのやったらだまっときいな。
ぼ:またこのザマだ。
ピ:バリバリ働いて仰山買うてや。ほなさいなら。
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