心が疲れきってしまうということ

誰しも生きていれば、心が疲れたなーと感じることは度々あると思いますが、このnoteでは、私の心が疲れている状態が長く続いて、疲れきった状態になった時のことを纏めていきたいと思います。
多分当たり前の事ばかりだと思うけど、私が全然気付けなかったので今後の、私の為の備忘録でもあります。

心が疲れている状態が慢性的になっていた時、今思えばですが日常生活に沢山の弊害が起きていました。

まず、鬱まっしぐらだったのは言うまでもなく……

私が感じた主な弊害は
・常にボーッとする
・食事に興味が無くなる
・趣味を楽しむ余裕がなくなり義務的になる
・自分に関して投げやりになる
・他者と交流する余裕がない
・すごく何もしたくないしできない、など
です。
細かいのも含めるともっとあるかも。

まず頭がボーッとするのはとても厄介です。
何も考えられない、考えないといけないことがあっても疲れてしまうのが、ただでさえ身体も動かないのに頭も動かせないなんて、と辛かったです。アニメを観たり、小説や漫画を読んでいても、新しいことを見たり聞いたりするだけでしんどい、そういう感じでした。

うつと診断された前後の時期は漢字を書くのにも苦労するレベルだったので病院の問診票を書いたり、休職している間の保険の手続きも、毎回書類を記入しなければならなかったので地味にしんどかったです。会社を退職する時も色んな書類に目を通さなければならなかったので、理解力が落ちている頭では大変でした。

多少は改善しましたが、若干今も続いています。
社会保障を申し込む時などに様々な決まりを理解してから書類に記入したりなど、書類関係の事をするのが前よりも大変に感じます。

次に食事に関してですが、私はそれまでの人生で食事への意欲が無くなったと感じたのは初めてでした。
子供の頃からそれなりに大食いな方で、買うより安いし1人で沢山食べたいからという理由でお菓子作りも好きです。実際心が疲れ切ってしまうまでは、ジャンクフードや甘い物を食べてストレス発散をしたり、週末に外食などで美味しいものを食べることを楽しみにすることで、平日の業務をこなすこともできていました。

ですが、心が疲れている状態が慢性化してくると、だんだん食べたいものが自分でも分からなくなってしまい、それまで定期的に行っていたファストフード店に寄ることもお菓子を買うことも減っていました。週末も出かける余裕がなくなり、珍しく友人に声をかけてもらっても断るか、短時間の外出くらいでした。

休みの日は一日中ほとんど寝ていて、親が用意してくれる夕ご飯だけ食べる、という状態。
その時は『自発的に何かを食べる』ことも無くなっていて、食事を楽しむ余裕も無いまま過ごしており、特に平日の食事は体を動かす為だけにする義務になっていました。

趣味に興味を持てなくなってきたと感じたのが、オタクである私には1番キツかったです。
今思えばアイデンティティに縋りつくため、少しでも感情が動くものを買っていたように思います。でもそれによって得られたものは、部屋の狭さと、自分の際限のない収集欲を自覚することだけだった気がします。結局、今も積読が大量にある状態なので。
私は物欲だけは、さほど衰えなかったかもしれません。根っからのコレクターなんでしょうか……

とにかく「まあいっか」「何でもいいや」と、自分の身の回りの色んなことがどうでも良くなっていました。

そんな心が疲れているサインがずっと出ていたのですが改善に向けて対処する元気もないまま過ごしていたので、ある日突然に身体が動かなくなってからようやく、うつと診断されて休職することになりました。多分その時が1番心が疲れ切ってしまっている状態だったと思います。

休職中と無職になったこの一年弱の間で、どん底の時よりは今はそれなりに回復していると感じます。
他者と関わることが少しずつできる様になり、新しいことに興味を持ったりなど趣味を楽しむこともできる様になってきました。

ですが、完全に正常であると言うのは難しい状態です。メンタルが落ち込んで何もできない時間があったり、相変わらず頭がボーッとしたり、病院以外の用事で長時間外出していると体調を崩してしまうことも最近分かりました。

心が疲れきってしまうと、回復するのにすごく時間がかかることを今実感しています。

その渦中にいる時は、ただただ辛くてしんどくて、それに耐えるだけでどうにもできませんでした。自分の心が疲れているということも、ろくに認識できていなかったんだと思います。
だから今後、とにかく日々がしんどい、日常生活の一つ一つがとても億劫だと感じた時は、体調不良だけではなく心が疲れている可能性を思い出したいです。

大きな原因や明確な理由が無くても、自覚していないことが自分のストレスになっていたりするんだと学びました。
休職した最初の頃は、何が原因なんだろう、どうしてこうなってしまったのかな、とずっと考えていました。今は思い当たることがいくつかありますが、それは他の人からしたらそれだけの事で?と思われるかもしれません、でも私には辛かった、とことん向いていない仕事だった、という事なんだと思います。
多少の我慢は必要かもしれませんが、心が疲れきってしまうまで我慢するのは違うのだと私は思います。

最近、私は身体が先に限界を迎えたから逆に運が良かったのかもしれない、と思います。

昔から私はストレスが身体に出やすい体質で、緊張が続く環境に長くいると熱が出てしまったり、10代の前半頃から今も白髪が生えます。なので、身体より先に心が限界を迎えていたら、もしかしたら今この世に私はいなかったかもしれない、そう感じるからです。
そうなってたら全国区ではないにしろ、ニュースとかで私の名前が報道されたりしたのかも……それはすごく嫌ですね。昔の同級生にインタビューとかされたら最悪なので、答えた人も取材した人も絶対に祟ると思います。

まぁ祟りはともかく、心の疲れを放置して限界を迎えると回復するのに倍以上の時間と手間と、あとお金も事あるごとにかかります。

ギリギリでも働きながら治療できてたら、早めに会社に相談して時短勤務してたら、もしくは出勤日数を減らしてれば、そうすれば今こんなに困窮してなかっただろうな〜という“たられば”が浮かんでくる今日この頃です。
そういう現実的な選択肢よりも、会社爆発してくれ、とか事故に遭ったりしないかな、働かなくてもよくなったりクビになったりしたいな〜、という空想ばっかりしてたから自分でも不思議です。

『耐える』以外の現実的なコマンドが無かったのは何故なんでしょう、自分でも分かりません。『逃げる』がなかったのは責任感なのかなんなのか、それもよく分かりません。でも、さっさと他の人みたいに辞めますって言っておけば私的にも会社的にもよかったよなぁと思います。
その時に私がいたのは配属されて早くて1週間、平均だと2〜3ヶ月くらいで人が辞めていく部署でした。
私の後に配属された方も2人か3人はいましたが全員辞めました、草生える。

何はともあれ『現状を変える元気がなくなる前に行動する』それが私が得た教訓です。

心が疲れた、疲れきった時の症状として羅列したのは私の感想的なものであって、決して医学的に根拠がある訳ではありません、お気をつけください。
体でもメンタルでも、何か心配なことがあるならすぐさま医療機関で相談するのが1番ですし、メンタルに関しては特にお医者さんとの相性も大事なので早めに色んなところに相談してみるのも手だと感じています。

誤字脱字は無視するか、こっそり教えてくれると助かります。

おわり。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?