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言語化のコツは感情に寄り添うこと

行動のモチベーションも、自己認識が上がると、より具体的な表現になる。たとえば「人と会うのが好き」な人であれば、自己認識が上がると「幅広く色んな人と社交するのが好き」という表現になる人もいれば、「気心の知れた少数の人と深い議論をするのが好き」という表現になる人もいる。この場合、根底には「社交性」という性格特性が存在している。診断結果から確認した、その人の最も特徴的な性格特性から言語化すると、個性の言語化はやりやすい。
個性の言語化はむずかしい。言語化しようとしてもわかりやすい取っ掛かりがない。その中で、性格診断は取っ掛かりとして使いやすい。診断結果についてどう思うか質問し、話を聴き、考察して気になったことをまた質問⇒聴く⇒考察するというサイクルを繰り返して自己認識を上げる

アプリを使った性格診断と、文章を用いた性格診断の2つを主に用いて価値観分析を行うのが自分のやり方。

文章分析では筆記開示という方法を使う。20分、紙に思ったことをそのまま書いてもらう。そうすると非常に個性的な文章になるため、個性を知るための良い材料になる。文章から性格を予測して、性格診断アプリで答え合わせをする感じだ。

個性を言語化することのニーズは高いと思う。キャリアカウンセリングにくる人の相談内容で多いのが、「自信をもって意思決定の内容を他人に説明できるようになりたい」というものだからだ。軸をはっきりさせたいとか、強みと弱みを知ったうえで職業を選びたいとか、そういった悩みが多い。ようするに判断基準をしっかりしたい、自分という存在の認識をはっきりさせたいという人が多い。

だけど「他人に説明できるようになりたい」というのはどうなんだろう。疑問が残る。自己認識の解像度を上げるのと、他人を納得させるというのは用いるスキルが異なるからだ。いくら自己認識を上げても内定確率が上がる保証はない。

ならば自己認識を何のために使うのか。自信を与えるためだ。


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