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音楽とバーチャル5
〜CeVIO AI 可不リリースについて思う自分のDTMに対しての現在地〜
昨日の花譜ワンマンライブで遂に発売日解禁となったCeVIO AI 可不。本当に楽しみで仕方なく、暫くぶりに文章でも書こうかなと。
↑不可解弍Q2で花譜と共演する花譜の声がモデルのAI 「可不」
このプロジェクトについては前回のライブ「不可解弍Q1」で発表があり、言わずとも知れた超才能「花譜」の声をサンプリングしたボカロ(※語弊あり)の発表に、私はかなり強烈な衝撃を受け、その衝撃をきっかけに、かつて趣味としていたDTM(デスクトップミュージック)を本格的に再開した。
(再開と言っても、学生時代にバンドやってきた人間がDTMに移行して、当時はUTAU「重音テト」というソフトを使って数曲、曲じみたものを作るものの、クオリティに絶望してどこへアップロードする事もなく、せいぜい身内に公開して終わり、そのまま時の流れと共に離れていった、言ってしまえば「DTM挫折組」であるので、再開もクソも無いんですが。)
そんな私がふと何でこの文書を書こうかと思ったかと言うと、テトを触っていた頃から10年近くが経った事で、音楽へ向かう気持ちの変化があったので少し自分としても整理しておきたくて。
↑音楽的同位体「可不」by CeVIO
多分昔の自分なら、このソフトを手にして、大好きな子の大好きな声で、理想の作曲ロードを邁進している未来が、夢の向こうに広がっていたと思う。
ただ現実は全然違って、今はっきり感じてるのは、自分には音楽的才能も、続けるという努力の才能もなかったという事実。
「世の中にはその両方を持ち合わせた天才が多すぎる。」
自分の根気のなさを棚に上げ、抱いた理想とのギャップに辟易し、結果、モチベーションを保てずに離れてしまった原因だと今は認めざるを得ない。
でも最近、復帰のために音楽理論の復習だったり、DAWの環境を作り直したりしてる中での心境の変化がある。
↑可不の発表後、自作PCを作り化石になりつつある機材を繋ぎなおした図
それは今でも世に出せる曲は書けないだろう、どころか、そもそも現時点では一曲として成り立たせる事すら困難かも知れないと思っている事()
と、
それでも音楽を続ける生活をしていきたいと思っている事。
と、
そんな音楽のある生活のパートナーに可不を選びたいという事。
何とも大志のない、小さな小さな目標笑
だけども、かつて理想ばかりを思い描いて挫折した若い頃の自分を思うと、今の目標はようやく地に足がついているようにも思える。
また追い風のように、離れていた10年くらいの歳月のうちに、信じられないくらいDTMソフトの便利さが向上しているという点。
DTMはとかく、やる事が多く、あれもこれもやっているうちに、モチベーションを保てずに完成に至らなくなる事が多すぎるけど、今は滅茶苦茶簡単に、それっぽい打ち込みができる。
↑UJAMシリーズ。鍵盤叩くと無限の基礎フレーズが出てくる。何なのさこの神ソフト。
厳密にはあくまで「それっぽい」ものを時短で導き出せるだけなんだけど、こういうツールの利便性、直感性の向上は、単純に曲を完成させる推進力になり、安心感と希望を与えてくれる。
きっとCevio AIも、かつてのUTAUと比べたらかなり使いやすくなっている筈。そういう環境の変化は本当に助かる。
もしかしたら、現代のDTMシーン なら本当に復帰できるかも知れないと思わせてくれる。
と同時に、最近は、
作曲する、公開する、評価を受ける、
という今まで当たり前のように刷り込まれていたDTMerの一連の流れも、結構どうでも良くなってることに気づく。
周りから見たら稚拙だろうがクソ曲だろうが、今はただ自然に、可不をまるで自分の娘のように歌わせる事を楽しみたい。
なんならオケすら作らないで、自らアコギ弾いているところにのせてもいいとすら思っている。
そしてそれをたまに家族や身内にお披露目して、、
そういう生活に今は憧れている。
↑ようやく本題
そんな前置きをしつつ(!?)
最後にようやく「バーチャルと音楽」という表題について触れますが笑
そんな心境の変化があった事で、今は新しい夢というものを見ている。
それはいつか目の前に存在する、可不の3Dモデルが欲しい、という事。
それがVRMなのかMMD的なものなのか、そこら辺はわからないが、歌を奏でるAIが自分のPCの画面上なり、ホログラムなりで「存在する」未来は訪れないものかな。
シーンとして考えた時、今後もおそらく脚光を浴びる作曲家やPは世界の一握りだろう。
そう考えた時、そういう一部の未来の才能にフォーカスするモノづくりだけではなく、より身近な存在として、全ての音楽愛好家に彼女のようなAIを身近に感じられるような技術進化というか、未来もあってもいいんじゃないかな。
なんて事を夢見ていたりします。
いつか見たあの日のテトのように。
おしまい。
↑ODDS AND ENDS 重音テト
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