見出し画像

Hapbeat 2

Hapbeat 1に続き、今回はいよいよ体験のレビューとなります。レンタル期間が短い為あくまでその期間で感じた事を書かせていただきます。

まず超高速で結論を知りたい方に向けて言える事は、少なくともレンタルのセット内容だけで言うなら「異次元の体験はそれほど期待できない」となります。

いきなりネガティヴなことを書きますが、ある意味そこは事実であると認識した上で、私はこの後の文章ではおおよそ真逆の事を書いていく事になるので、このデバイスにこの時点でも興味をお持ちの方は続けてお読みくださると幸いです。

さて、諸々の機器をセットアップし、要である薄いツヤツヤした布を首にかけ、スイッチをオンにするとまず「ガチャっ」と中央の三角デバイスが勢いよく暴れ、私もビクッとなります。

その後 音量と振動の調節ダイヤルを大きめのレベルで設定し、いよいよ音楽を流します(ipad)すると音楽に合わせ、ガチャガチャガチャと結構な強度で首に振動を感じました。正直その強さは体験するその瞬間まで想像がつかず、こんなに小さなデバイスからこうもビシビシと振動を感じる事になるとは思ってもみなかったので衝撃的でした。

ただその時率直に思った感想は「んー、紐が、ガタガタ、揺れてるんだよなぁー」と、とても当たり前の印象を持ち、言ってしまえばその振動自体は音楽とリンクしているにも関わらず「違和感」を強く印象づける振動でしかなかった、という事実でした。「まぁこんなもんかなー、、」と、その後2本の配信ライブを目前にしてた事もあり、やや残念に思った訳ですが、それは大きな間違いである事がその直後に分かります。

原因は「振動の強さ」がその違和感発生の正体で、ここの調節を意識的に行う事でその違和感はゼロにはならないものの、限りなく自然な形で良質な体験に変わります。(ここまでネガティヴな事ばかり書いてすみません)

逆にこの調整を上手くやれさえすれば、特にVR上で観るライブに関してはその没入感も味方して完全に紐である事、デバイスをつけている事を忘れる瞬間があります。

ではどの程度の調整にするべきかという点ですが、おそらく個人差があると思いますが具体的にはドラムのバスドラム(ドンドンドンと1番どっしり聴こえる音)とこの振動の強さを同期させる事がベストで、音源の質にもよりますがこのバスドラムが心地よく違和感なく首に伝わってくる程度のレベルに振動にすると、自然にベース音がそこからやや減衰された振動として伝わり、更にその他の楽器の響きが微かに首に乗るようになります。

バスドラムと書きましたが音楽の種類によってはそれがないものもありますので、その場合はどうしたら良いかという点については、やはりテストとして事前に敢えてバンド系またはクラブ系の音源で上記調節をした上で、本命の音源を流すと良いかもしれません。

なぜなら私の場合、ライブ配信を一本まるまる体験しましたが、「ドン、ドドン、」と感じるバンド曲の合間に行われた静かなピアノ曲の振動に関しても、「ジワジワ」と自然な感じで微弱な揺れを首ごしにごく感じる事が出来たので、例えばスマホのサブスクでアルバムを跨ぐとか、ライブ音源でも別会場になるとか、要はミックスバランスや会場の残響がまるで変わってしまう場合を除き、同じ環境内で聴く音楽に関しては上記のような基調となる調整をデフォルトでやるのがいいのかな、と感じたからです。

Hapbeatのレビューの中にもいくつか「得意な音楽とそうでない音楽がある」と書かれていましたが、このデバイスは本当に細かい振動までも拾うので、そもそも音は空気の振動であるという点から、得意も不得意というか、どちらかというと上記に書いたような環境の変化に対しては不自然な違和感が生じるかもしれない、程度の事かなと感じています。まぁ音量の差などの違和感は、何も振動だけの話ではないですけどね。※1

少し細かくなりましたが、それら音源のメリハリの調整が果たされた時、初めてこのデバイスの凄さと真価を一気に感じる事が出来ます。

どれくらい感動するかというと、私はテスト時はipadでリアルアーティストのスタジオ内ライブ映像を流しながらえいさえいさと調節していたのですが、ふとした瞬間 結構泣きそうになりました(笑)「あぁ、ついに音を取り戻した。」と。

冒頭で述べた「異次元の体験はそれほど期待できない」というのは、ここで正確に言い直すと、「上記くらいの感動体験はレンタル品で十分に可能であるが、このデバイスはおそらくその程度では終わらないポテンシャルを秘めている事は間違いなさそう」という事になります。

さて記事もやっぱり長くなってきたので、Hapbeat(レンタル品)の使用感と調節のコツについてはこの辺りで閉めます。

続いて3も書こうとしていますが、内容は「さらなる満足度を求めての拡張について」になると思います。

最後に、このデバイスは音楽だけではなく映画やゲームなどの臨場感についても補強してくれます。むしろ移動時に装着するのはコード類が多く難があるのでこちらの使い方の方が実際使えるかもしれません。

レンタル日は現在かなり安価で提供されていますので、ぜひ気になった方は体験してみる事をお勧めします。

https://booth.pm/ja/items/1374573

今回もありがとうございました。

※1 アイドルのコンサート、クラシックのオーケストラなどの大規模会場の音源については試していないため、もし間違っていたらすみません。














この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?