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堂々巡りで朝が来る

かつて分不相応にもマネージメントが主業務だった。医者として、当時4年目。自分が思う理想の為には、必要な立ち位置だった。しかしながら、そうこうしている内に澱のように積もったのは、1人の医者としてスキルアップするべき時期なのに、ジジくさいことに注力して自分自身の5年後10年後にとってはマイナスじゃなかろうか、と言う想いだった。その気持ちを信じて、僕は一度所属を離れた。

同一の院内で立場が変わると言うのは、なかなか面白いものがあって、自分が手放したものがどう変遷していくのかなどが見えてくる。一度他人に託した物にはケチをつける事はしない。それでも目についたら気になってしまう。その程度である。

しかしながら、病院単位の舵取りとなると話が違う。乗組員として建設的な介入をする、提言する、できることは協力する、それが義務だと思う。具体例を見ていけば枚挙に暇が無いものの、平社員としてでも尽力できることは尽力すべしと考えてはいる。

そうして書類だなんだとまとめていると、ふと気付くのが既視感だ。あれ、去年もこんなことしてたか?と思って振り返ると、結局、自分が降りた仕事と近しいことをしているのである。こう言うの辞めたはずなんだけどなぁ…と独言ても、結局変わらんものである。

これもnoblesse obligeと言う事なのだろうか。否、むしろ、適材適所か?何にせよ、やれる力が自分にあるなら、その務めからは逃れられないと言うことだ。良い意味で、諦めてしまったら簡単なのだ。

#noblesseoblige #諦観 #revival #既視感 #日記 #エッセイ

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