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240807【本編】※がんばれニッポンキャンペーン※日本人作曲家応援企画『伊福部昭』

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オープニング
こんな暑さの中で甲子園が開幕する 今年から導入されるらしい 午前午後2部制  ちゃんと機能するのか 野球部員たちに悪影響はないのか注目

いずれにしても ほかならぬ西短が出場している大会注目しないわけにはいかないです あさって8日第2試合

 先週からオリンピック期間 がんばれニッポンの期間ということで 日本人作曲家をおすすめする期間 先週は久石譲さん 今週 これまで たしか全部はこの番組でお聴かせしたことがないはず ゴジラが入ってるもんだからめっちゃ人気曲 SF交響ファンタジー第1番 っていう曲を取り上げる 今日の番組前半は伊福部昭先生 一般に有名な曲とは言えないがこちらの曲を聴きながら伊福部先生のことについて話していこうかと思う

伊福部昭 日本狂詩曲 第1楽章『夜想曲』

(第1楽章中盤でカット)

あまりにも日本のお祭り ソロの弦楽器 ヴィオラ ほかの太鼓とか笛とかが 同じようなリズムを刻んでいく中で 日本人の我々には 郷愁をさそうような囃子唄
今日は ゴジラが冒頭から登場する 伊福部昭『SF交響ファンタジー第1番』を全曲聞いていただきたいので この音楽は途中で失礼することになる お聴きいただいている音楽 伊福部昭の デビュー曲とでも 初めての交響楽作品 作曲家として表舞台に立った記念の曲 2楽章からなる曲の第1楽章およそ全部聴いたら8’くらい 第2楽章加えると15’程度
伊福部昭 日本狂詩曲 第1楽章『夜想曲』
第2楽章『祭』と題されてる またいずれ全曲聞いていただきたい曲の一つ今日はちょっと匂いだけ。

伊福部昭さん 大正3年 1914年 北海道釧路の生まれ 中学校くらいの頃に ヴァイオリンを独学ではじめたとある。ヴァイオリンを独学で始めるってなかなか大変 今もTwitterとかで 独学ヴァイオリンの方の書き込みある 今は動画とかのレクチャーがあるが当時はすごく大変。
伊福部さん ヴァイオリンを身につける傍らで 作曲にも興味。 その後 いまの北海道大学 当時の北海道帝国大学に進学 これも音楽を学ぶというわけではなくて農学部の(森林科学科)っていう学科 管絃学部のコンサートマスターに就任したというのでヴァイオリンもいいかげんにやってたらそうはならない。

今日は簡単にご紹介するにとどめてく。ほぼ独学で作曲家になった日本の劇伴音楽の大家 伊福部昭の音楽。

フリートーク

日本ではやっぱり ゴジラの人 として知られてる。 伊福部さんといえばあれよね って言われる作品 SF交響ファンタジー第1番 伊福部さんが積み上げてきた 怪獣映画の音楽を一つの交響楽としてまとめた作品
全体ではおよそ15’ほど ゴジラを過ぎたら少しずつお話しながら 代表作間違い無しご存知ゴジラのテーマは 冒頭およそ2分間ほどに出てきます

伊福部昭 『SF交響ファンタジー』第1番

伊福部昭 『SF交響ファンタジー』第1番
ゴジラの動機 間奏部 『ゴジラ』タイトルテーマ
『キングコング対ゴジラ』タイトルテーマ 2:20
一番人気の高い ゴジラ の部分過ぎた 一つ一つの映画はこんな感じで だいたい1分から2分くらいの短い部分をつなげていく形式で作られてる。今聴いてるのはキングコング対ゴジラ ゴジラシリーズ第3作 1962年の映画 キングコングは 東宝のキャラじゃない アメリカRKOピクチャーズとの ライセンス契約で作られた映画
『宇宙大戦争』夜曲 4:19
迫力のある音楽をつなげてきたこの音楽にゆったりとした美しい風景が広がる。『宇宙大戦争』より夜曲 東宝特撮として初めて宇宙を本格的に映像化した作品 地球侵略を狙う異星人と迎え撃つ地球人類による宇宙戦争を描く。1959年。
夜曲 っていう曲のタイトル やわらかな緩徐楽章的な音楽として取り扱われている。どうしても怪獣が出てくるSF映画なので迫力のある音楽が多くなる中で 清涼剤として使われているような音楽。
『フランケンシュタイン対地底怪獣』バラゴンの恐怖 6:32
ふたたび大迫力の怪獣の世界が帰ってきます。『フランケンシュタイン対地底怪獣』より バラゴンの恐怖という音楽  1965年のやはり東宝映画 怪獣映画としては初の日米共同製作 怪獣と人造人間が戦う映画 この曲の冒頭 ゴジラの動機によく似たハーモニー構成。似てるから並べてあるというところもあるかも、この次は本物が出てきます。
『三大怪獣 地球最大の決戦』ゴジラとラドン 7:42
冒頭にも出てきた ゴジラのはじめの部分が出てくる。『三大怪獣地球最大の決戦』より ゴジラとラドン という音楽 ゴジラの動機で始まる ゴジラシリーズ第5作目 『空の大怪獣 ラドン』と『モスラ対ゴジラ』の続編にあたる
『宇宙大戦争』タイトルテーマ 9:00
さっき緩徐楽章 ゆっくり楽章みたいな扱いの美しい音楽『夜曲』っていう音楽出てきた あれと同じ映画1959年の『宇宙大戦争』のタイトルテーマ。東宝特撮としてはじめて宇宙のシーンを本格的に登場させた意欲作で製作当時における「宇宙に関する最新の情報」が盛り込まれていて 月面をふわふわと歩くシーンがあった アポロ11号の10年前の映画なのにちゃんと重力が小さいことが表現されている
『怪獣総進撃』マーチ 10:26
ここから映画はかわって1968年『怪獣総進撃』ゴジラシリーズの第9作にあたる 東宝の怪獣映画の(第20作だかの)記念作品だったらしい ゴジラをはじめとする11体の東宝怪獣を集結させた作品 小笠原の硫黄島 あそこに怪獣が平和に活かして保存してある怪獣テーマパークがあって そこにある日毒ガスが充満して その後 世界の主要都市を怪獣たちが襲い始める っていう設定の映画 怪獣総進撃から マーチ 次の曲がフィナーレ
『宇宙大戦争』戦争シーン 12:50
ゴジラの動機とゴジラタイトルテーマの間奏部のようなブリッジを経て この曲の最後の音楽 夜曲 タイトルテーマ と 唯一複数の音楽がフィーチャーされている『宇宙大戦争』から 最後は 戦争シーン という音楽でこの SF交響ファンタジー第1番は幕を閉じていく。 もともとこの音楽はあまりに人気になった東宝の怪獣映画ファンやスタッフの声に押されて開催された「伊福部昭・SF特撮映画音楽の夕べ」っていうコンサートのために作られて もともと伊福部さんは一夜限りの演目のつもりだった あまりの人気にその後の演奏も認められて その初演コンサートのCDを含め今ではたくさんのディスクに収録されている 今日は伊福部昭 ゴジラが入ってるんで 一番の人気曲 SF交響ファンタジー第1番

 

ディスカバー・ザ・クラシックス
【説明】ディスカバー・ザ・クラシックスというコーナーは元になった音楽とその音楽をカバーした他のジャンルの音楽などを並べて聴いて貰うコーナーです。

(SF交響ファンタジー第1番より『ゴジラ』タイトルテーマ)

今日はズーラシアンブラス 楽器が上手な動物さんたち
ズーラシアンブラスが一番初めで 金管五重奏団 そこから派生して木管五重奏とか サックスのサキソフォックスとか弦楽四重奏 フルオーケストラまでいる 動物さんたち
今日はその一番はじめのズーラシアンブラス 金管五重奏の演奏で ゴジラのテーマ 聴いていただきます。


フリートーク
伊福部さんの話 大学卒業して 20代の頃は林務官 公務員として林業に携わられる傍ら作曲されていた 番組一番初めの音楽 日本狂詩曲 はその頃の作品 その後 32歳ちょうど終戦の年あたりなんですが 映画音楽の仕事が舞い込んで 今の東京藝術大学の講師として招聘されて っていう方 

ここから 日本人作曲家交代していただいて こんな音楽聴いていこうかと思いました。


番組後半はたくさんのメッセージで盛り上げていただきました。ありがとうございました。BGMなどで使用した楽曲はこちらです。

新日本紀行 / 藤原道山・冨田勲

作曲家 冨田勲さん こないだ誰かのメッセージで冨田勲さん出てきたの覚えてた 今日は伊福部さんと冨田さんどっちにしようかと思ってゴジラのインパクトに負けたのと 冨田勲さんもディスクそれなりにあるのだけど作曲家としての冨田勲作品というよりは ホルストの惑星とか 月の光とか クラシック音楽をシンセサイザーでカバーしたディスクとかが多いので また改めて取り上げる。
お聴きいただいてるのは 新日本紀行 尺八の藤原道山さんと冨田勲さんのコラボしたディスクから。

文五捕物絵図 / 藤原道山・冨田勲

文五捕物絵図 ぶんごとりものえず 1967年から NHKで放送された捕物時代劇 杉良太郎主演 ほとんど初めての主役だった あんな大俳優に駆け上った出世作

番組中『文七捕物帳』なら知ってる みたいなことを発言していますが、正しくは『伝七捕物帳(でんしち捕物帳)』ですね。「ヨヨヨイ、ヨヨヨイ、ヨヨヨイヨイ、あ、めでてえな」のやつです。1979年~ 『文五』の頃生まれてなかった僕は10歳くらいだったんですね。

The Legend of Ashitaka / 久石譲&ロイヤル・フィル


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