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240612【本編】グリーグ『ピアノ協奏曲イ短調 作品16』『抒情組曲 第3集』など_FM八女

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オープニングトーク
そろそろ暑くなってきたらまつおの店のエアコンが壊れてることがわかった 星野村麻生池のオグラコウホネそろそろ盛りだろうか 子供の頃ボートに乗って引き抜いてた 今は天然記念物かなにかなはずですごく怒られるだろうな

先週グリンカという方 日本のラジオでではじめて流れるのかもしれないとかいってヴィオラソナタを聴いてみたりした 今週も『グリ』つながり6月15日にお誕生日が来る エドヴァルド・グリーグ 劇付随音楽『ペール・ギュント』 弦楽合奏曲『ホルベルク組曲』 今日の『ピアノ協奏曲』は ちゃんと紹介したことあっただろうか

曲の冒頭 ティンパニ ソロ のトレモロ ピアニッシモ→1小節でモルトクレッシェンド→スフォルツァンドが入った一発まで→そこからピアノソロが一気に流れ落ちる

E.グリーグ ピアノ協奏曲イ短調作品16 第1楽章 Allegro molto moderato
ドラマとかでショッキングなことが起こったシーンとかで使われがち この曲のアイキャッチでもありますしアイデンティティでもある部分
今日はこのおなじみの部分がある第1楽章よりも 第2楽章第3楽章を聴いていただこう 第1楽章は早々にカットする予定 この曲 本来は第1楽章がいちばんボリュームがある 12分前後の演奏が一般的4分半ほどでカットを入れて第2楽章第3楽章をフルで聴いていただく計画

E.グリーグ ピアノ協奏曲イ短調作品16 第2楽章 Adagio
第1楽章を後半8分ほど削った
第2楽章序盤の弦楽器 柔らかな序奏の部分を聴いている 弦楽器には弱音器っていうのをつけることがある 響かなくなる その弱音器 ミュート ソルディーノ を付けた弦楽器がここはハーモニーを形作る
序奏と言ったが イントロというにはだいぶ長い だいたい2分間くらいは オーケストラの優しいハーモニーが 独奏ピアノの登場を待つ チェロには独奏が現れたり 

どうにかならんかと思ってる 第2楽章以降が聴かれなさすぎ どうしても後半の肩を持ちたくなって今日はこんな構成

第2楽章はここからピアノが次第に力強さを増していってピアノが見栄を切るようなクライマックスを過ぎるとあとは名残を惜しむかのように消え入って フィナーレ 第3楽章を迎えることに 

一応第2楽章は第3楽章に連続する場合が多い ベートーヴェンの第5番交響曲とかメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲とか 楽章と楽章を連続させることをアタッカと呼ぶ 僕が見たことのあるグリーグPコンのスコアにはアタッカは明示されてなくて 第2楽章の最後に 第3楽章で調性が変わることが指示してある 指示してあるから楽譜はつながってるっいうスタイルで 指揮者は棒を降ろさずに第3楽章に移る場合が多いのでは 第2楽章が消え入ってしまうのであまり意識されない感じ

E.グリーグ ピアノ協奏曲イ短調作品16第3楽章 Allegro moderato molto e marcato
第3楽章 ごく短い導入を経てピアノが民族音楽を踊りだすような演出 そこから フルートが世界を変えて 伸びやかで美しい旋律が広がって しばらくすると また違うテイストで民族音楽の世界に帰っていく
第1楽章の冒頭があまりに有名すぎて 第2楽章と第3楽章は初めて聴いたという方も多いんじゃないか コンサートに取り上げられる回数ももちろん多い グリーグの代表曲なので 全曲通して聴いたことあるくらいにはなってほしいところ
三大ナントカの話  三大ピアノ協奏曲ってちょっと混沌としてまして 確定してるのが ベートーヴェンの皇帝 協奏曲第5番 と チャイコフスキーの第1番  実際グリーグは さっきから話してるけど 冒頭のみが一般にめちゃくちゃ有名 っていう独特な立ち位置で 第3番目には入らない感じはあるかも  以前はこの2曲に もう1曲ってなると 今はラフマニノフが強いか ショパンとかモーツァルトとか それに加えてこのグリーグ みたいな 混沌とした情勢というところ

5’20くらい 一回曲終わる 終わったかなって思っちゃうだけ そこからまた 民族音楽の世界が展開していく

ピアノ協奏曲 っていう全体の話  モーツァルトはピアノ協奏曲書いてる モーツァルト以前の時代には出来なかった演奏方法 ピアノ以前 チェンバロは 音の大きさが基本変えられないけど 楽譜ではちゃんと変えてあるんですよ だからちゃんとピアノは持ってたはず

ピアノの協奏曲というとモーツァルトくらいの時代が創始者になる そこから後の作曲家はピアノ協奏曲 連綿と作られ続けてる ベートーヴェン 三大コンチェルトの第5番皇帝を含め ショパンシューマンリストブラームス 全員っていうくらいピアノ協奏曲を残してる

不思議なこと これ結論はこの番組では出ない モーツァルトの時代以降も たくさんの楽器が オーケストラに含まれていく たとえばクラリネット ちょうどモーツァルトの時代に発明された新兵器だった楽器 今はもうオーケストラに必要不可欠 トロンボーンをオーケストラに取り入れたのはベートーヴェンだった ティンパニ以外の打楽器に至ってはあらゆるものが取り入れられた のに ピアノが 基本的には取り入れられてない

楽器の王と呼ばれるピアノ オーケストラに入れようと言われなかったのはなぜか

オーケストラにピアノを入れた曲は 散発的に出てくる ただ ピアノはこれだけ演奏する人がめちゃくちゃ多い楽器なのに ハープ以上にゲスト扱い


ディスカバー・ザ・クラシックス
【説明】ディスカバー・ザ・クラシックスというコーナーは元になった音楽とその音楽をカバーした他のジャンルの音楽などを並べて聴いて貰うコーナーです。

E.グリーグ 『ペール・ギュント』第1組曲 より第4曲『山の魔王の宮殿にて』
グリーグの代表曲『ペール・ギュント』元は舞台音楽 舞台をやるとタイヘンだから音楽だけ取り出しましょうという形でコンサート用の組曲が作られた 

第1組曲の最後に置かれている 第4曲 山の魔王の宮殿にて 一番初めに 抜き足差し足 みたいに現れたリズムが 後半になると大騒ぎ 魔王に追いかけられる

この音楽のカバー
チャラン・ポ・ランタンで メビウスの行き止まり


フリートーク
グリーグのピアノコンチェルト聴いていただきました 第2楽章と第3楽章もよろしく でディスカバーもグリーグで ここからもグリーグ一色

グリーグのことを別名 北欧のショパン と言ったりしますが そのくらいはピアノ寄り そのグリーグが 20代から亡くなる数年前までに 一生を通じて書き続けてきた作品集 第10集まで出版 グリーグの抒情小品集 中でも人気の高い第3集から 

番組後半はたくさんのメッセージで盛り上げていただきました。ありがとうございました。BGMなどで使用した楽曲はこちらです。

第1曲『蝶々』

第2曲『孤独なさすらい人』

第3曲『故郷にて』

第4曲『小鳥』

第5曲『愛の歌』

第6曲『春に寄す』


お別れの曲

E.グリーグ 組曲『ホルベアの時代より』 より 第1曲『Prelude』


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