SEX高校卒業生

私は今日も発展場でSEXをしている。ここのところ毎日SEXしているのだがそれは私が私立SEX高校卒業という経歴を持つところが大きい。私立SEX高校は中高大一貫校であり私は高校からSEX高校に編入し大学は普通に筑波大学とかに行った珍しい経歴を持つ。しかしSEX高校で過ごした高校時代は私の胸の中に輝かしい思い出として残り続けている。

小高い丘の上に立つ私立SEX高校は通称「セッ高」と呼ばれ、校門前から続く急勾配の通学路は毎日登校するには少し憂鬱と感じるくらいの急勾配だったが息を切らしながら坂を登る高校生の姿は近所の年寄りたちの目には微笑ましい光景として映っていたことだろう。私立SEX高校はその名前と裏腹に普通科のなんてことない高校だったが学校名が学校名なだけになんとなくSEXOK(セックスオーケー)みたいなノリがあり、生徒たちは普通にSEXしてもいいんじゃねという空気感を常に纏っていた。それこそ人が愛し合うために用いるエモ・セックスや生殖目的のSEXとは違う性欲解消としてのSEX、俗にいうノン・リプロダクティブ・セックスが普通に行われていたのである。ちなみに学校名の由来については当時新設校だった我が校は一般公募で学校名を募ったのだがそれが当時の2ch民の目に留まってしまいお祭り騒ぎで「SEX高校」という票が爆増、理事長が民主主義をかなり重んじるタイプだったしインターネットというものをよく分かっていなかったので半ば事故的に我が母校の名前は「SEX高校」となったのだった。

しかし「SEX高校」で過ごした日々は私の価値観に大きな変化を起こしSEXを変に神聖視して慎重になっている輩に先んじてSEXに興じれるというSEXへの価値観的特急券を手にすることが出来た。日常的にSEXしていたおかげでSEXというのは性欲解消を行うためにただの動作であるという真理に気づくことが出来たし、そもそもSEXにエモなどはなく大学生がやりがちな飲み会で酔っぱらった後にこいつよく見たら端正な顔立ちしてるじゃんという男と勢いで2次会を抜け出しそのままSEX、朝を迎え二日酔いの身体、起き抜けのタバコと朝日に照らされ青色に見えるビル群で私大人になったんだわと感じる物語など単純化すれば酒飲んでSEXしてタバコを吹かしただけでありSEXにSEX以上の意味を持たせるのはSEXが可哀そうだろうとSEX高校卒業生の矜持を持って主張したい。もっと言えば人間がSEXをするのなんて人間は並んで寝るという身体構造をしておらずその苦痛と長い夜をごまかすためにSEXをするのであってSEXをすれば子どもが出来るなんてことはその後からついてきた機能であるのだ。

今日も今日とて発展場でSEXをし晴れやかな顔で発展場を後にすると、出たところに私を待ち構えている男がいた。この男に特に見覚えはないがこういうことはよくある。誰彼構わずSEXをしているせいで身に覚えのない恨みを買うことも少なくないのだ。しかしこの男、よく見ると俺の前に立ち少しはにかんでいるように見える。しかもその体はいやらしく垂れ下がった乳が服の上からでも分かる格好をしておりまるで全身で淫乱を表現しているようである。私はある一つのことに気づいた。

「もしかしてSEX高校の卒業生ですか?僕もなんですよ。」

結果から言うと別にはにかんでもなかったしSEX高校卒業生でもなかったし、この男は普通に彼氏を寝取られた恨みで文句を言いに来ただけで結局それもヒートアップし私は発展場の前でボコボコに殴られることになった。それにより警察が出動する騒ぎとなり、なぜか被害者の私が青姦をしていた事実などが取り調べ中に明るみになって私は普通に捕まってしまったのだった。

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