2024/06/09
先日免許の住所更新をしに歩いて30分ほどの警察署に行ってきたら、「免許の更新期限が切れているのでこの免許はもう使えません」と言われ俺がゲイだからそんな酷いことを言うのか?と思ったら本当に1ヶ月前に更新期限が来ていた。
免許の更新を忘れるなんてことはかなり恥ずべき事であると認識しているのだが、しかしやってしまったものはしょうがない。期限が切れても6ヶ月以内なら失効手続きの後に再発行ができるとのことでここから近い府中の免許センターに早く行けよと警察のおじさんに言われたので俺は公権力に従うしかなく、自分自身の怠惰に身をやられ脇腹をさすりながら免許センターに向かう羽目になったのである。
府中の免許センターに着くとまるでそこは監獄かのような灰色一色の建物であって、ここには"色"がないと驚愕。元々、市役所とか税務署とかそういう公的な施設に良い思い出が一切なく免許センターも似たようなものと思って、免許を失効したカスの俺は受付をタライ回された挙句、免許失効人間失格仮性包茎として人々の衆目に晒されるのだと気分も重くなってしまう。
ウィーンと入り口に入ると(府中免許センターは自動ドアではない)、まず免許を失効したのですが...すいませんなんでもしますから許してくださいという態度で受付の人にどこに行けばいいかを尋ねると意外にも気さくにそれでしたらあちらに行ってからあちらに行ってください、と丁寧に教えてくれた。いきなり「死んでください」と言われるくらいかと思っていた俺は、えへ、すいませんねぇ、ありがとうございやすとネズミ小僧のようなお礼しか言えずとりあえず受付の方の通りに手順を済ませる。その中でペルソナ5買えるだろというくらいのお金を払わされたが免許を維持する為には必要なのでここも俺の薄い財布からなけなしのお札を支払い事なきを得る。最後には1時間の講習を受けていって下さいと言われ、壁一面に習字で「免許」と書かれた地獄のような部屋であなたは運転に向いていません、人を殺す前に自分で自分を殺しなさい...というような教習ビデオを見終えた後には見事俺の前には期限が更新された免許が戻ってきたのである。
久しぶりに免許の講習を受けて、思わず地元で高校卒業前に友達と免許取得に行った思い出が蘇ってきた。あの頃と今の俺を比べて俺は何か成長できただろうかという、ありがちで意味のない感傷に浸ってしまう。
そういえば昔、免許講習の合間に友達とジョイフル(ファミレス)に行き談笑をしていた時に、「俺、オナニーだけして生きていたいんだよね」なんて口を滑らせてしまったらそれを笑わずに真剣に聞いてくれた友達がいた。彼は今何をしているんだろうか。オナニーだけをして生きているんだろうか。俺は今、東京でオナニーだけをして生きています。
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