2023/09/07

どういう訳か分からないが風邪で寝込んでから向こう、金玉が異様に熱を持っている。電車の中で立っている時も家で座ってゲームしている時も確かに金玉の熱を感じて股座が常にポカポカしている気がする。体温が高いのかと疑って脇に温度計を挟んでみても平熱なので熱が出ているわけではないのだろうが、しかし股に温度計を挟んだらきっと40℃くらいをたたき出すはずで股に温度計を挟み少し待ってみようかと考えるがそんな気にはなれなくてあくまで想像の中で俺の股間はHOT HOTなのである。
俺には股に温度計を挟むのはスシローの醤油差しを舐めるのと同じく駄目だという良識が存在する。親の教育が良かったのだろうか、と考えたが親が教えてくれたことはこの世は金が全てという事、鍋ふちに醤油を回し入れると香りがグンバツに良くなるという事だけであった。

ある漫画の台詞に「幼少期に家族旅行の経験が無いので旅行の楽しさが分からない」というものがあって、これが非常に共感できる台詞で確かに俺も友達と旅行に行ったりして旅の楽しさを知るまでは大して旅行に興味が無かった。嫌いとかそういうものではなくて単純にあってもなくても良い、それくらいの温度感で旅行を捉えていた。そう思うのはどうしてかと考えた時に確かに俺も家族旅行をした経験はないというのは非常に腑に落ちるもので逆に両親と今でも家族旅行に行ったりしている友達は非常に旅行好きである。
子どもの時にした経験が自己を形作るというのは当たり前の話であって、趣味趣向も経験がないのではそれが好きかどうかも分からず興味が湧かないというのはなるほど確かに合点がいく。

男に女の好みを聞くと結局SEXも出来るお母さんが欲しいんでしょ?という男が多い、みたいな話を聞いたことがある。男は結局母親に似た人を好きになるという俗説もよく聞くが、これらの話ってつまりお母さん以外の女性を知らない男は好みを聞かれても経験がないから母親に近い像しか答えられない、のではないだろうか。
人間のすべては経験が形作るもので経験の乏しい男は好きな女性を母親に寄せちゃうし好きな食べ物を聞かれて肉としか答えられないのは肉以外に美味しいものを食べた経験がないからだし旅行の経験が無ければ旅行に興味が向くことも無いのだ。恐ろしい。俺に興味があるものはゲームと自慰行為である。俺はもっと太陽を浴びなければいけない。

女性の好み、という話で考えると俺はゲイだがゲイの中でも体の大きい人を好んでそういう人の事を考えて手淫をしている毎日である。言わばデブ専デブである。ではなぜデブを好むようになったかと考えると、俺の知る男性というのは中学時代の唯一の友人である丸谷だけであった。父親もいない俺にとって唯一の友人で近くいた男・丸谷はその名に恥じず丸々と太った肥満児であった。涼宮ハルヒの憂鬱と撲殺天使ドクロちゃんを俺に教えてくれたオタク男子・丸谷に俺は男性像というのを定め丸谷と同じデブを求めたと考えると経験の大きさというものを感じずにはいられない。
経験の少なさ故にデブ専になっているのだとすると大人になった今、多くの人間と触れ合い経験を勝ち取った俺ならばそれこそ旅行を楽しいと思えたように様々な体系の人間を好みと捉えられるのではないだろうか。SEXの機会は多い方が良い、俺はSEXをした後に干し肉を作るようなクールな男なのでSEXは多ければ多いほど良いと考えています。
例えば痩せ気味の人とSEXする様を想像してみる。まるで悪辣だが想像だけなので許してほしい。藤原基央である。俺の中で痩せている男といえば藤原基央なので藤原基央と良い雰囲気になったところを想像してみると案外悪くないんじゃないかと思える。次は向井秀徳としてみる。向井秀徳はダメだった。
俺の好みを発表させてもらいます。比較的体の大きい暗い人ですが、藤原基央も悪くないかもしれません。向井秀徳はダメです。あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。

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