2021/10/25

先日、なんか最近いい感じの人とLINEをしていて星の話になった。東京は星が見えないよ、なんてニヒルな言葉を吐いてから俺の生まれである岐阜には星が綺麗な場所があるよとこれまた軽く情緒的になって星の話をした。何故俺は天体の話になると急にカッコつけるのだろうか。この疑問、子ども電話相談室に聞いたらこたえてくれるだろうか。

会話の流れでじゃあ暖かくなったら星を見に行こうということになって、向こうは俺に星の事色々教えてねと言ってきた。なんだか俺が星博士みたいな感じで言われているが、こう言われる事に身に覚えはある。ちょっと前、これまた星の話をした時に夏の三角形がどうとか冬の三角形がどうとかっていう漫画や小説で聞きかじった浅い知識を俺は相手に気持ちよく披露していたのだ。俺は意中の相手の前だと己を大きく見せてしまう。エリマキトカゲと一緒である。そんなこんなで俺は星の知識なんて何もないのに相手の中では星博士の名を欲しいままにしてしまった。というわけで星について勉強する必要が出てきてしまった。俺は悲しいエリマキトカゲ。ちんちんと広げる襟がデカいことが俺の特徴だ。

星が何故瞬くか?それは空気が揺らいでいるかららしい。昔読んだ吉本ばななの小説にも同じようなことが書かれていたのを覚えている。揺らぐから光る。人間と同じだなと思った。人間は大きな選択だったり困難にぶつかった時にこそ光り輝くものだと思う。ロマンチストな物言いだが、これはほんとに俺も最近目の当たりにしている。友人に20歳のゲイの子がいるのだが、その子が「お金が欲しいから」という理由で売り専を始めた。彼がそう言った時の目の輝きは尋常じゃなかった。めちゃくちゃ光っていた。お金をもらってSEX出来るなんて最高じゃんって思っているのが丸見えだった。確かにお金をもらってSEXするのは最高だ。しかし、それは「売れれば」という仮定の上に成り立っているのを我々は忘れてはならない。売れてないらしいです。ギラギラに光っていた彼の瞳の輝きも今やくすんでいる。誰か買ってやってください。東京のデブ専の売り専です。知り合い割はないらしいです。じゃあいいです。

星の話でした。火星には風が吹くか?弱いが吹くらしい。遠い遠い天体である火星に風が吹いてるかなんて中々考えたりしない。しかしそういうところに思いを馳せれる人間でありたいと思った。これまたロマンチックな物言いだが、火星に思いを馳せるのと昔SEXした相手のことに思いを馳せるのは似ていて後者なら俺はよくやる。もしかしたら物凄く仲良くなれるかもしれなかったのに一回SEXしただけで喋らなくなってしまった経験って誰しもあると思う。もう二度と会うことない相手を想うことは火星の丘に風が吹くかと思いを馳せることに似てる気がする。火星に風は吹く。ならば昔SEXした相手もどこかで俺のことを想っているかもしれない。なんだか途方もなく泣きたくなってきたかもしれない。

今日はエッセイ風に書いてみました。

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