見出し画像

行き先が決まらない旅①(旅行記編)


【着地点】 JR岡山駅


2022年6月2日 20時半頃

わたしは新神戸から新幹線にのり、
岡山の地に降り立った。

岡山のイオンモール

本当は今日から5連休だった。
でも、取引先が今日がいいというから。
絶対に進めたい案件だったから。
午前中は仕事をして。

そして、逃げ出さんばかりに、
岡山までやってきた。

疲れていたから。
せっかく、のぞみ号の指定席で切符を買ったのに、
ひかり号に乗るという痛恨のミスで、
40分以上のタイムロスだ。

まだどこに行くか決まっていなかった。
でも、時間が時間で。
絶対に宿が取れそうな岡山駅で、
今日の移動は終了することとした。

乗り間違えた新幹線の中で考える。
とりあえず、そう、とりあえず家をでたわけだが。

明確な行き先が決まっていなかった。
普段は2~3日前には
ああ!あそこ行きたい!行かなきゃわたし死ぬ!!
となるのにも関わらず。

旅はしたいが、行き先だけが決まらない。
なんとなく、西の方になるような気がして、
中継ポイントの岡山を目指しているのだが。
出雲なのか?厳島神社なのか?倉敷なのか?
はたまた逆だけど京都?
わたしは一体どこに行きたいんだ。

今日のお宿

そうこうしているうちに、
今日お世話になるお布団にまでたどり着いてしまった。
だが、まだ決まらない。
わたしは明日どこに向かうのだ。

清潔なシーツの上を転がりながら、
ひたすら、時刻表と向き合う。
何せ、どこに向かうか決めなければ、
何時の電車に乗ればいいのか分からない。

始発電車は5時台なのか、7時台でいいのか。
これはすごく重大な問題だ。

山陰地方に行くか、厳島神社に行くか。
2択までしぼり、しぼって、
岡山駅で買った「ままかり」と
ホテルのウェルカムドリンクで作った、
もものリキュールをジンと炭酸で割った、
疲れていて頭がまわっておらず、
完全なる暴挙で作ってしまったお酒をのみながら、
酒飲みの頭で考えた結果。

「もう、いいや、起きた時間で考えよ」

とつぶやいて、
わたしは、清潔でふかふかなお布団にくるまったのだった。

ここまでの行路



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?