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お金で解決は…

ニュースで
修学旅行で美術館を訪れていた中学生が展示品を壊す
という事があり

・壊した生徒の保護者に責任があるのか
・引率していた学校に責任があるのか
・危機管理が徹底されていなかった美術館に責任があるのか

という内容で伝えていた。

悪いのは壊した生徒である。そいつの責任どこいった。

損害賠償請求の話なので、
つまり誰が金で決着をつければいいのか
という話であるが、
大人として行うべきは
この生徒が二度と同じことを起こさないためにはどうしたらいいか考え
未成年者なりの罪の償い方をさせることである。

「人が作った物を壊してはいけません」は、
保育園や幼稚園で教わる事だ。
兄弟姉妹がいたらもっと早くに家庭で教わる機会もあるだろう。
私は、中学生は善悪の判断ができると思っている。

大人が、子どもがやった悪事を、お金で解決する様を
テレビのニュースで普通に垂れ流していたら
それを見ている人たちは
そうやって解決するんだなぁ、で思考が止まりはしないだろうか。

例えば、
「その生徒にはボランティア活動30時間の処罰が下ります」
とかでもいいから、悪事を働いた本人への責任をもっと追及し
そこまで報道することで社会的な意味があるのではないかと思った。


今回のことのような悪事に限らず、
子どもが置き去りになっていることは結構あると思う。
例えば夫婦問題からの離婚、とかも。
子どものために離婚するな、と言いたいわけではなく
最近は「自分らしく生きるために!」を盾にし過ぎじゃないだろうか。
「自分らしく稼ぐ」事が良しとされる時代だ。
しかしそもそもみんな自分らしさを自分で把握しているのだろうか。
政府は「新しい資本主義」とやらを打ち出し
次は「自分らしい投資」とでも言い出すのだろうか。
かね金カネ、な世の中な気がして
もっとのんびり生きたらいいのにと思わずにはいられない。


話しは逸れたが、
要は子どもの気持ちを置き去りにした社会にしてはいけないという話だ。

お金を使って解決することはひとつの手段であって
お金が全てではないと
大人の責任として子どもに伝えていこうと改めて思った。




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