僕たちの嘘と真実 感想

はじめに

ただただ感想です。読みにくい&誤字脱字などあったら申し訳ないです。偉そうな部分あるかもしれませんが、忘れないうちに観てすぐにそのまま書いたのであったらすみません。共感してもらえる部分とかあれば嬉しいです。


まず、もう二度と観たくないと思うドキュメンタリーだった。涙がボロボロ流れてしまうシーンもあれば胸が苦しくて涙も出ないシーンも。若いからこその繊細さと強さに圧倒された。辛くて目を背けてしまう場面もたくさんあった。想像したより何倍も重くて苦しくて活動期間としては短かったはずの5年間なのにここまで続いたのが本当に凄いと思うくらい。

天才は1%の才能と99%の努力だと言われているけどてちは本当にそうなのかもしれないと思えた。その1%を持っている人はたくさん居るけど、それを誰も知らない努力によって何倍にも大きくさせているのが単純にかっこいいなと思ったし気だるそうに見えるダンスなのにどうしてあんなに魅力的になるんだろうと不思議にも思えた。しかし、悲しいことにその才能はその若さに全く釣り合わない強い苦しみを与えたように思う。彼女のもつ豊かな感性によって作られる舞台に立つ彼女の表情、目の奥を見てると苦しそうで辛そうで、彼女を応援し、求める事は彼女を苦しめているようで、私自身が彼女をもっともっと深い闇に沈ませるような辛さを感じた。ただ見てるだけでそれだけで苦しめてるように私は感じてしまってた。

「みんなは今、欅坂をやってて楽しいですか?」欅坂の顔で絶対的センターであるてちからこんな疑問が出てしまったらもう誰も届かないところまで心が離れちゃってるって事だなと感じた。誰もてちの気持ちを理解する事は出来ないけど、ただ歩み寄る事さえ出来なくなっているようでどうしようもなくなってたみたいだった。とても怖かっただろうし撮影合間、誰もてちに話しかけられずに様子を伺うみんなは、その時ばかりはバックダンサーに見えてしまった。

黒い羊のMVとか、本当にすごい演技が出来るすごい女優だって思ってたし、そういう意見もたくさん見た。でもメイキングで撮影が終わった時てちら泣いてて倒れている姿勢のまま立ち上がれなかったようだった。それが少しショックでありあれがそのままのてちなんだなと思った。初めはそんな雰囲気を作っていたかもしれないけど、てちが見せてくれた表情は全部本当の平手友梨奈なんだって思うと嬉しくもあり少し怖くもある。体から溢れ出るパワーと伝えたい、表現したいという感情を自分の心と体で感じ取ることができた。こんな人他にどこを探しても似た人もいないと思える唯一無二の存在で本当に心からありがとうと言いたいです。

一見わがままにも見えるてちの言動。度重なる不参加や、アドリブパフォーマンス。
近くにいるメンバーでも理解しにくい気持ちの変化と感性。てちの口から直接聞いても分からないんだろうなと思った。本人も分からないように見えたから。

そして、メンバー全員の圧倒的な繊細さ。これだと思った。それが良くも悪くもとても大きく影響を与えてみんなを輝かせ苦しめたのかなと思った。

映画館でやってなくて、配信されるまであんなに期待して観られるのをワクワクしていたのに後悔してしまう瞬間があるくらいだった。でも、てちが脱退してからの欅坂そして櫻坂になってからのみんなをみてて「あ、私は欅坂が好きだったんじゃなくててちが好きだったのかな」って思ってしまって自分の気持ちが分からなかったけどやっと違うとわかった。てちの代役を務めるメンバーが誰しもてちの代わりなんて出来ない、と思っていたのではないかと思う。てちと比べててちのように、てちとみんなが作ったこの世界観を壊さないように、泣いてしまうメンバーや逃げてしまうメンバーもいた。21人いて何曲も曲をだしたのに全てにおいてその中の1人しかセンターに立って表現する事ができない。悔しくて仕方なかったと思う。でも、誰かと比べても永遠にその答えは出ないと思う。だから過去の自分を超えるべくしてまだたったことの無いセンターに立ちに行く。とても強くてかっこいいと思えた。てちのためならバックダンサーでも良い、最大限に映えるように自由に表現出来るように支える姿ももちろん素敵でみんながみんなできる事じゃないと思うけど、新しい事に挑戦する姿を純粋に応援したいと思ったしここで涙を流して踏ん張れるからこそあれだけのパフォーマンスが出来るんだとすごいと思った。

最後に

一週間くらいはこれで引き込もれそうなくらいの重さだったなと思う...皆の戦いだったな  スタッフを悪く言わないでとてちは言ってたけど、やっぱり無理無理と泣いているメンバーを連れていく姿は辛かったな。スタッフの方にもそうしないといけない辛さはあっただろうけど。 まだまだこれからだけど一旦お疲れ様と言いたい。もうこんなに苦しむ事がないように、沢山対立してもっともっと良いものを作っていつも笑顔でいて欲しいなと思いました。笑ってるだけでこんなに幸せなのかと何度も思ったから辛かったから。 そしてこれからもよろしくお願いしますとも。二度は観たくないけど素敵なものを観させてもらいました。本当にありがとうございます。

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