日常#68

名古屋に帰省してからずっとお腹を下しているからきっと名古屋の雨や空気には下剤が溶け込んでいる
名古屋はきっとバリウケへの登竜門にふさわしく、自分はそこに敗れてしまった
バリウケよ さようなら。悲しみよ こんにちは。
愛知県はつめたい、フィロソフィーはつめたい
都会と田舎が中途半端に混ざりあっていて、気持ちが悪い。明るいところさえ薄暗い、暗いところは黒くもやがかっている
きっと地元には帰らないだろうなとおもう ゲイのあいだでちょくちょく見かけるこの質問はたぶんカミングアウトが憚られるようなもっともっと田舎のゲイに対する質問だろうから自分に向けられるものではないとおもうけれど
あと、もしかしてもしかすると下剤なんて溶け込んでいなくて、自分がストレスに弱いだけかもしれないです、もしかするとね
家族の構成員それぞれは好きなのですが、家族という最小の社会単位がどうしてもどうしても好きになれなくて、それから逃げたくて東京をめざした
東京ほどつめたいと却ってあたたかい

今日は小学校の頃から縁が続いている女の子の友だちと甘いものをたべにいく
金山という名古屋駅の一つ手前の駅なんだけれど、「ドゥワァ!センナナヒャク!」の駅だというとわかる人が増えるかもしれない
以前に書いたかもしれないが、その動画にうつる野球部っぽい少年は同級生で、ほんとうに野球少年だったが、一卵性の双子で、あれにうつっていたのがどっちなのかは未だにわからない。
ほくろとかメガネとかの違いも全くなくて、小学生だったころも毎度毎度「ごめん、どっち?」と聞いていた 同じ質問を色んな人にされてたから多分うんざりしてただろうな
ただ、片方は性格が悪くて、片方は良いやつだったから善と悪と心の中で呼んでいた、善悪って紙一重だし

金山は名古屋の手前だからそこそこ栄えていて、地元の友だちに新宿と渋谷ってなにが違うの?って聞かれたときにんーまぁ名古屋と金山みたいなもんだよ、と答えるの、最高に名古屋臭いのでそろそろやめたい
東京なんて全部強化版名古屋みたいなもんだし


今日会う女の子は小学校を卒業してから中高は離れ、その間も半年に一回くらい会い続け、大学でたまたま専攻まで被ったという腐れ縁みたいなやつ
多分一番付き合いのながい友だち
一年前から休学していて、今年度も一年休学してカナダにワーホリみたいな感じで行くらしい
最初の3ヶ月はホームステイで、そのあいだに彼氏を作って残りの9ヶ月はその人の家に転がりこむ予定らしい
そんなに不確定な予定ってあるんかと思うが、綺麗な黒髪ロング、切れ長の一重、高い身長とアジアンビューティでストイックな彼女ならまぁ本当にやるんだろうなと10年の付き合いでおもう

今日金山のカフェで、小学五年生の交換日記をしていた頃の彼女と、喧嘩をしてそのまま卒業してしまった小学六年生の冬の終わりの彼女と、何で喧嘩したんだっけとバツが悪そうに再会した中学二年生の彼女と、受験期にスタバで鼓舞しあった彼女と、大学入学式で見慣れないリクルートスーツをみて笑いあった彼女と、きっと、会うのだろう
そうして、現在に追いついて、よく分からない未来について話し合うのだ


彼女とわかれた
アホみたいに乗車賃の高い臙脂色の4両編成普通電車にのって「じゃあ一年後にね」とさっぱりと手をふり、黒猫のように闇に溶け込んでいってしまった

昔から自分を知っている人とあった日の帰りは走りたくなる
自分の知らない自分を知っている人とはなすと頭を整理整頓できて、そうすると身体も軽くなるのだ

また書きます

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