日常#56

毎度毎度のことですが、青春18きっぷを使ってお得に帰ってきています。名古屋に住んでいましたというには少し烏滸がましいとされる名古屋周辺の市に住んでいます。実際名古屋出身のひとと話すときに「えー名古屋からなんや〜何区やった?」という会話をしたときに便宜上名古屋住みといってるだけで……ということを話したときの相手の表情は光悦の一言である。ああ、ああ名古屋住みじゃないのにそう言っちゃうタイプね〜ふふふと勝ち誇られる。だが、名古屋など東京という金とセックスと人に塗れたディストピアを体験すると田舎者のどんぐりの背比べである。いや、田舎の方がやることがないので、もしかすると名古屋の方がセックスに塗れているかもしれません。人口に対するセックスの割合は名古屋の方が上かもしれません。セックスの街、名古屋です。よろしくお願いします。

1つ前の日記で書いた訳の分からん女とまわった花火大会の開催日が今日(8月12日)らしい。やけに浴衣で恋人と待ちあわせる浮かれた人間多いなと思ってそれで気がついた。離れた地元とはいえ本当に知らないものだなと実感する。ということはあの訳の分からん花火大会から4年も経ったんですかね。

という上の日記から3週間経って、今日は東京に帰る日です。
なんたる筆無精。本当に文学部ですか?あなた。

とはいえ、夏休みの実家にいる期間は本当にすることがなかったのに筆の1本も取らなかったなんて、どうしたことですかねというわけではなく、別の文章を書いていました。
11月に文学フリマという文学の同人即売イベントがあるのですが、それに寄稿しないかという話をもらって小説を書いていました。
と言っても1万字強の短い小説なのですが、他人様に買って読んでもらうという作品を書くのは初めてだったので気合を入れて、ちゃんと書こうとすると上手く書けなくて、かと言って力を抜きすぎるといつもの下ネタ混じりのふざけた文章になってしまいそうで、たかが1万字なのに2週間もかかってしまいました。

本屋でよく見かける辻村深月さんや朝井リョウさんなどは見る度に新しい本を出しているんじゃないか?というほどに新作を出していますが、本当にすごいなと思わずにはいられません。
作家さんなどにくらべればちっぽけな事なので、大層に書くのは気が引けるのですが、産みの苦しみというものを実感したような気がします。
ストーリー展開に無理はないだろうか?登場人物の気持ちの動きに齟齬や不自然さはないだろうか、伏線は張れているか、回収できているか、自分にしか書けない、自分が書くことに意味がある文章だろうか、他人様に見せられるものだろうか、同級生の書くものより読み劣るものではないだろうか、何より面白いだろうか。そういったことを考えながら書いていると不安で、書き上げたときに自分が書きたかったのは果たしてこれだったんだろうか?これで合っているんだろうか?と自問しても悩みは消えないままで、そのときにお互いに講評しあった友だちからおもしろいよ、めっちゃ上手かったよと言われて、鎮痛剤をもらったように気がしました。

今日は名古屋から飯田線を制覇してから東京に帰るというルートで13時間ほど電車に乗るのですが、今はその1時間ほどが経った頃でそろそろ景色からコンクリートが減ってくる頃かなというくらいです。
愛知県三河の豊橋駅から長野県の山奥の辰野駅まで行く線なのですが、車窓からの景色がから山や川など自然を感じられるとのことだったので乗ってみようという感じです。

また書きます。


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