日常#58

今日(9月16日現在)は立川の保健所でHIVと梅毒の即日検査に行ってきたのですが、あの不安には胃が痛くなりますね。
病気にはかかりたくはないのでそれなりに気を遣っているつもりですが、所詮それはつもりの域を出ないので結果を見るまでは不安は消えなくて、月曜日に予約してから今日の今日までずっと胃が持ち上がったような感覚のまま過ごしていましたが、いつもの場所に戻ってくれたみたいです。結果はどちらも陰性でした。

会場はゆるやかに負の感情が人の形をなして揺らめいていて、少し息がしにくかったです。ここは強い悪魔が出そう。

立川にはとても大きなジュンク堂があって、立川に来た時にはよく寄るのですが、今回も例に漏れずという感じで。もし、結果が陽性であればそんな余裕なかったかもしれないですね。
立川のジュンク堂はほんとうにいい本屋さんですよ。新宿の紀伊国屋本店にも蔵書数で負けず劣らずという印象なのに人が少ない。新宿は人が多くて多くて酔いそうになる。人が少ないからのんびり見られて1日潰れます、ほんと。
高島屋の六階に入っているジュンク堂に行くのにエスカレーターで行くつもりでしたが、ちょうどエレベーターが到着したのが見えて乗り込みました。
そのエレベーターが四階で止まり、扉が開いてそこにいたのはベビーカーを押した親子連れでした。
扉の先頭にいた自分と目が合い、彼らはそしてバツが悪そうに会釈をして去っていきました。

彼らと目が合ったときに咄嗟にあ、譲ろうという考えは浮かんでいたけれど、自分が二秒ほど迷ってしまっただけに彼らはまた次のエレベーターを待つしかなくなってしまいました。
日常のなかでつくづく感じることですが、自分は瞬発力のある優しさをもちあわせていません。
最近『スキップとローファー』を見始めたのですが、自分は江頭ミカです。岩倉みつみの裏表、計算のない優しさに照らされて浮かび上がる自分の醜さに嫌気がさして、須田景凪さんのオープニング曲と等しく「眩しくて眩しくて僕は目を逸らしてしまう」なのです。

人に優しくありたいとは常に思っているのですが、そう思っている時点で、瞬発力のある優しさを持ち合わせていない時点で自分はあまり人に優しい人間ではないかもしれません。

1つ前の日記で普段反応をもらわないひとからも評価をもらったりコメントをもらったりしてああいい文章を書いたらしいなと思っているのですが、自分としては自分の中の「優しさ」を誇張して書いてしまったような気がして白々しくて鼻につくものを出してしまったなという印象でした。
もしあれを読んで嫌な気持ちがした人はもしかしたら自分と仲良くなれるかもしれないです。
もちろん、彼に対して感じたことや本を贈ったことは事実ですが、彼をダシにして自分というものを魅せたいと‪も取れるなぁという。
筋肉ムキムキマッチョアカウントの人が鍋を買った!という画像付きのツイートをしたのを見たことがあるのですが、あからさまにその鍋に反射する肉体美にどうしようもなく自己顕示欲を感じたときと同じことを自分がしているように思いました。

ただほんとうにひとにはやさしくありたいですよね。

また書きます。


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