わたしと家族



最近、荒れていました。



なぜ荒れているのか?全く分かりませんでした。

子供を預けてみても、家事をさぼりまくっても、私の感情の波は元に戻らず、

泣いたり怒ったり激しかったです。



幸せなはずなのに。



でも、理由は、単純なことで。







父の状態がちょっと良くないんですよね。

抗がん剤の副作用が激しいみたいで。



否が応でも「父が死ぬかも」と目の前に突きつけられると、目を背けたくなります。


70代とかなら、まだ、分かるのですが。

50歳なりたての父です。



早すぎるだろ、と思います。




自分が死ぬのはともかく、愛する周りの人が死ぬのは、私は耐えられない。


孫だってまだ小さいし。

もっともっと大きくなるまで見ててほしい。








小さな頃は荒れていた家庭環境。



食卓は冷たい雰囲気が流れてて、

家は大きいのに汚屋敷で、

なんにも楽しいと思ったことがなかった。




やっと幸せになれたのに。

やっと家族仲良しになれたのに。




そう思います。



もちろん、仕方ないことだし、受け入れてもいます。ただ、正直なところを言うと、そういう思いもあるなぁって。







私は小さな頃、親にも誰にも、自分の正直な気持ちを表現することができませんでした。


子供なりに、親へ心配かけてはいけない。

我慢しなきゃ、と、

辛くても平気なふりをする
辛さを感じないようにする

そんなクセがついてました。




で、


未だにそのクセ残ってるわ、と気づくっていう。






お父さんのこと、

ホンマは辛いクセに、



まぁ、仕方ない仕方ない

前向きに考えなきゃ、お父さんが一番つらいんだから



って



自分の気持ちを、ごまかしてました。





でも、辛いもんは辛い。

悲しいもんは悲しい。




悲しみながら、

たまに子供みたいにワンワン泣きながらでも、

そうじゃないと、生活もままならないよね。

自分にひどいことをしてましたね。








昔は親に色々と恨みを持ったり

「なんでわかってくれないの?」と思ってましたが




もう、そんなものからも卒業しようと思いました。



親に何かを求めたり、

愛を求める、そんなフェーズは、

もうおしまい。










ひきこもりのとき、お母さんに罵倒されて辛かったけれど、


今は

お母さんも辛かったんだよね

心が病んで、おかしくなって、どうしたらいいか、わからなかったんだよね

あの時、何もしてあげられなくてごめんね。



って、素直にそう思います。



で、

わたしを産んで育ててくれて、ありがとう。

って。


きっとお母さんも、

誰かに認めてもらいたかったんだと思います。


多分、母のそれも、元を辿れば、おばあちゃん(母方の)に認められたかった、ということ、なんでしょうね。





何が、言いたいかって言うと、



傷が十分癒やされたら、その次は


親の枠を越えようね

ってこと。



親に愛されたい、認められたかった、ではなくて、

親に愛を与える側に回る。



認められなかったことを数えるのではなく、

与えてもらったものを数える。



それをやっていったらきっと、

自然と、温かいものが、心から湧き出てくると思うんです。

そこから、

過去の延長線上ではない、

本当の自分の、新たな人生が始まるのかなって思うんです。

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