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英単語の解読パズル

あなたは英単語の暗記をどのように思っていますか。 「意味くらいなら覚えることができるかもしれないが、綴りまで覚えろと言われると」と思っていませんか。綴りは、ノートに何度も書くなどの練習をしても、集中力が伴わっていなければ、覚えられるものではありません。しかもその方法が持続可能かとなると、難しい問題があります。そこで、その問題を解決すべく方法を考えました。

それは、対象者は限定されますが、皆さん(中学英語を一から学び直したい人)に英単語の綴りが隠され、パズル化された数列を解読してもらうことです。具体的に言えば、それらの数列を変換表と例文を見てもらいながら数字に区切ってもらい、区切ってもらった数字をアルファベット文字に置き換え、英単語の綴りとして並べてもらう。そして、答えを確認してもらうことです。学習者の皆さんは、このパズルには謎解きの要素があるので、真剣に綴りを思い出そうとするのです。「面白さ」と「効果」があるので、継続は可能です。

パズルは、英単語の暗記が目的なので、難しすぎてはいけない。解くのに時間がかかりすぎてはいけない(5分くらいがよい)。そのため、数列は比較的短く(1単語または1連語5〜25字)、解読は換字式暗号の中でも最も簡単な1数字1文字対応のものがよく、それに基づく暗号表(下記黄色の変換表)を用いることにしました。

パズルは、「語彙力、推測力、解析力、直感力、試行錯誤」を用いて解くところに「面白さ」あります。特に、面白いのは数字をアルファベット文字に変換する過程です。学習者は、数列に境目がないので、どこどこを区切ってどの文字を当てたらよいのか分からないのです。その割り当て方が難しく、この変換過程を悩ましく思ってしまいます。例えば、3 1 1 5 5 が問題提示されたとしてそれを英単語の綴りに直す場合、変換表には3、1、5、11、15、31がありますが、それらの数字をどのように用いて、どのような文字数の単語を作ったらよいのか、躊躇するのです。語彙を豊かにする楽しさの他に、苦楽しさ(面白さと苦しさ)を有している、と言えます。

変換表(下の黄色い表参照)の数字は、10進数だと簡単すぎる、かといって2進数だと難しすぎる、3桁は作れない等を考慮すると、6進数が適度な難しさであると判断し、それを採用することにしまし た。

真の難易度は、出題される単語の文字数と数字の配列によって決まっています。文字数の多い単語は難しい(「ややこしい」と言ったほうがピッタリかもしれません)。ただし、例外もあります。数列が偶数個の数字で、2桁数字ばかりで構成されていると、長くて難しそうに見えても思い切って2個(2桁数字)ずつ区切るとうまくいく場合があります。難しそうに見えるからといって恐縮したり、諦めたりしてはいけません。逆に、下記出題例のように長くなくても難しい場合もあります(確かめてみてください)。

🟥 分割のヒント

分割は数列と下線付き例文から導き出すのですが、数列に0 の含まれている場合は、数列を0のすぐあとで区切ります。 43より大きい数字は変換表にはありません。そのような数字は区切って分解します。
単語は原形が出題されるとは限りません。例文に合わせて、名詞の複数形末尾にs(31),es(531)が付いて出題される場合があります。動詞は過去形末尾にd(4)ed(54)、3単現s、現在分詞、過去分詞、現在進行形 ing(132211)が付いて出題される場合があります。名詞と動詞はどういう活用形がよいのか、数列と例文を見て決めましょう。

解読のポイント
解読は「数列を如何に区切って、意味のある文字列に変換できるか 」がポイントになります。
数列  →  数字|数字|数字|数字  →  文字|文字|文字|文字 →  英単語の綴り  
31155を正しく区切って変換する場合は、cakeが現れます。英単語を数列に直すのは簡単だが(一通りしかない)、その逆は難しい、ということです。

  3│1│15│5 → c a k e          
 3│1│1│5│5 → c a a e e       
 3│11│5│5  → c g e e         
 31│1│5│5  →    s a e e         
 31│15│5   → s k e            

数列は1桁数字と2桁数字(2桁数字が圧倒的に多い)で構成されているのですが、解読者は、数列をどちらの桁数字で区切っていくのかが難しいのです。だからといって、上記のように階層網羅的(ツリー探索的)に分割していくのでは時間がかかりすぎます。
そこで、語彙力、推理力、直感力、解析力を用いて、解いていきます(ここが解読パズルたるゆえんです)。変換表を見ながら、下線にはこんな単語が入るのではないか、と推測します。推測した通りに数列を分割できた場合は、その推測は間違ってなかったことになります。推測できなかった場合は答えが現れるまで分割します。その際、やみくもに分割するのではなく、分割中に現れた文字で単語が作れないかを考えながら分割します。数列内に30(r)などの確定文字があれぱ、その文字(数字)を糸口に分割していきます。分割できたら、それらの数字を変換表の1文字1文字に当てはめてみます。当てはめた文字列が語かつ文として成立していれば、解読はできたことになります(確信に変わります)。語として成立していなければ、解読はできなかったことになります。分割は間違えると意味不明の文字列ができるので、真剣になりますね。真剣になればなる程、答え合わせの際、正解の1字1字を脳裏に焼きつけることができます 。

〈出題例/実際の数列解読問題〉

問題の数列を下の例文をヒントに、英単語(動詞)の綴りに直してください。 
問題 2 5 3 1 2 1 5         
         Sue __________ a  nurse.

(答え/解説)
became   [ビケ'イム]
~になる become [ビカ'ム] の過去形
☆英語に直してください。
♪ ビケ'イム    ビカ'ム
☆下線に適当な語を記入してください。
Sue _________ a  nurse.
スーは看護士になった。
☆英語を日本語に直してください。
Sue  became  a  nurse.

「パズルはいかに短時間で興味を持ってもらえるか」が重要ですが、上記出題例をご覧になっていかがですか。
この学習内容(半完成品)をどの媒体に載せようか、色々思案しましたが、ナレッジサーブ(株)が運営している携帯/スマートフォンとPC向けのドリル学習アプリサービス「ぷちまな」に申し込んでアッブロードし、アッブロードしたものをそのプラットフォームに載せることにしました。
アブリにすると、反復練習できる、スキマ時間にできる、習得率が表示される等のメリットがあります。

学習者は、上記単語カード形式のドリル学習を終えましたら、それらの結果も含めて、自己評価します(⚪︎か×のボタンを押します/記憶があいまいな時は×のボタンを押します/押すたびに現在の習得率が表示されます/習得率は問題集ごとの表示になります)。自己判定を終えたら、次のステップ(同型の問題、解説)へ進みます。 

綴りをまったく知らなかった場合は解けません。そういう場合でも経験が残ります。この経験をきっかけに覚えてください。

記憶は「思い出そう」とするときに強化される、と言われています。きっかけが重要である、とも言われています。
そのような意味からも「英単語の解読パズル」は理にかなった英単語記憶強化ツールである、と言えます。

「何でそんな面倒くさいことをするんだ」「直接覚えた方が早いに決まっている」と思われる方がいらしゃるかも知れません。が、それでは暗記が詰まらないものになってしまいます。長続きもしません。暗記にひと手間加えることによって、それがスパイスのように効いてくるのです。

学習者は、パズルとなると解くことを決して苦労とは思わず、例え、それに時間を費やしたとしても、その時間は決して無駄にはならないはずです。それに集中することで、知らぬ間に暗記(記憶を呼び戻し、再固定化)しているのです。換言すれば、「記憶の呼び戻し、再固定化」は「数列分割過程にある」と言っても過言ではありません。

コンテンツは、私(リンク)が以前出版した「英単語が面白いほど覚えられるゲームブック(上下の画像参照/数列、解読などを用いたパズルブックではありません)」の単語データを用いて上記のようなパズル形式に仕立てたものです。「ぷちまな」の学習システム(骨組み)にJavaScriptなど特別なプログラムを挿入しなくても、コンテンツ(テキストと変換表の画像)を挿入するだけで、一貫性のある問題集の英単語暗記アプリ(完成品)ができました。




ここまで来るのに時間がかかりましたが、日の目を見られたってことは、嬉しいかぎりです。

対象者は中学英語を一から学び直したい人になります。

出題される単語は、名詞、動詞、形容詞が多く、副詞、熟語・連語、助動詞、前置詞、疑問詞が続きます。すべて中学英単語です。

学び直しは、教材や学習法にあれこれ手を出さない →無理な 目標を決めない →まずは中学英語レベルの語彙力を獲得する →単語帳「英単語の解読パズル」で「覚えていない綴り、書けない綴りがどれ位あるのか」判別し、定着を図る、をオススメします。

解き終えると何かが現れるパズルは楽しい。あなたもこの「楽しさ」を体験してみませんか。
 → プチまな紹介にアクセスし、お試し問題(ブチ問題)20問を試してみる(無料)。



英単語の解読パズル ・お試し問題:20問

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すべて解いていただくと、お試し問題(プチ問題)と本格問題集1(中1スタート) から 本格問題集7(中3ゴール)までの7問題集合わせて687語が覚えられます。

単語の意味は最小限にとどめてあります。
解答には、カタカナ発音の ’ アクセントをつけました。
英単語の解読パズル ・お試し問題(プチ問題/無料)を終了されましたら、有料(本格問題利用料、月80問配信で550円 /税抜き 500円)問題はいかがでしょうか。「面白そうだから、続きをやってみたい」と思われましたら、プチまなで「本格利用の申し込み」をなさってください。

本格利用申し込みをしていただきますと、その問題が定期更新されます。毎週土曜日に20問が更新されます。各問題集の公開日(節目)は次のようになります。

本格利用)
本格問題1(有料):96問  本格利用申込みから 0日後       
本格問題2(有料):96問           35日後       
本格問題3(有料):95問           70日後      
本格問題4(有料):95問          105日後      
本格問題5(有料):95問          140日後
本格問題6(有料):95問          175日後
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上記順に7日で20問のぺースで公開(開示/公開日通知を受け取れます)されていきます。利用可能期間は基本12ヶ月間となります。(申し込み月を含まない)

「英単語の解読パズル 」は例文付き問題集なので、中学英単語のスペルチェックと記憶強化のみならず、中学英語の基本構文の把握(英文和訳・和文英訳の練習)にもなります。既に知っている綴りが出題された場合はその使い方を覚えるだけでも価値はあります。

楽しいから続けられる。
パズルの構造を考えれば、英単語を覚えられないはずがありません。うる覚えでも数列解析と推測により、アウトプットできるようになります。知らなかったとしても何回かチャレンジすれば、覚えられるようになります。あなたもこの方法で、楽しみながらコツコツと覚えてみませんか。 🩷💛

コンテンツはすべてオリジナルで す。個人で使用していただくのは構いませんが、その無断転載・変更・改変・加工・配布・販売を禁止いたします。法的な趣旨をご理解の上、お楽しみいただきますようお願いします。



                                                             パズル・学習システム考案者 
                                                                                                               米澤章夫

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米澤章夫

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