ファッションとCGの交差点~柄合わせについて
こんにちは。
オムニスのCGチームのデザイナーです。
私たちCGチームのデスクの周りはいつも洋服の生地やトルソに囲まれた環境で制作しています。
なかなかCG制作会社では見慣れない光景でもあります。。
現在、3DCGはゲームや映像、建築などあらゆる分野で活用されていますが、オムニスのCG制作で特色と考えられるのは、
「実際の服作りのルールをCGに適用する」という部分かもしれません。
今回は「柄の服」に着目して書いていきます。
ひとり1着は持っている柄の服。
実はよく見るといろんなルールがあるのを知っているでしょうか。
服の成り立ち — シャツ
シャツのパーツ名称
洋服には様々なパーツがあり、それぞれ名称があります。
柄のシャツの場合、各パーツで柄の向きに規則があります。
各柄をCGに落とし込む際、実際に工場への指示資料を見ながら柄の向きを合わせていきます。
基本の柄の方向
一般的な各パーツの柄の方向はカフス、ヨークが同じ向きになります。
右図はテクスチャを読み込み、基本の柄の方向に合わせた状態です。
ボーダー柄の場合
ボーダー柄の場合は衿からカフスまで全部同じ向きで揃えることが多いです。
また、左右で隣り合うパーツでラインが揃うように合わせます。
すこしCGの説明すると、3Dモデルは各パーツで分かれていて、それぞれマテリアルが割り当てられている状態です。柄やパーツによって座標を変更したり、整列させる必要があるためこのようになっています。
今回はここまでです。
他にもいろいろなTipsなどを紹介していきたいと思っています。