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【人事評価の未来(第2回)】with コロナでどう変わるか?

人事制度、なかでも人事評価は新型コロナ下でどう変わるのでしょうか?

この1年、いろいろな皆さん悩みを得たところかと思います。テレワークをしている企業ですと余計に難しさに直面したところでしょう。

特に、その変化は3点ほど挙げられると思います。
①【現象】当たり前の「場」がなくなる
②【評価基準】アウトプット重視に
③【結果】責任が増す

1つづつ説明していきましょう。


当たり前「場」がなくなる

コロナ前後

もちろん、「当たり前」に考えていた日常が消失しました。いつもはそこにいた社員、机、会議室、業務の風景や「場」。

会社のオフィス、廊下、エレベーターの中などで、会議や打ち合わせ、話し合い、報告・連絡・相談において、仕事の中身以外にも様々な情報が入ってきました。ちょっとした挨拶をしたり、話したり、その際の表情や言語化できない感情など、目に入る情報は多量なのです。無意識的に僕らはそれを脳が取捨選択していたわけですが、こうした当たり前の「光景」「場」がなくなったことは、獲得する情報量が減ったということです。


アウトプット重視に

アウトプット

人事評価は、アウトプット重視になります。つまり、「場」において獲得していた情報、アウトプットを作るプロセスの情報が得られなくなるからです。そうすると何をしたのか、結果で問われることになります。
プロセスで「頑張っている」かのように見せることに注力する必要はなくなりました。逆に言うと熱心さを演じていた人には厳しい状況になりました。

ちょっとした話をしたり、その時の感情の読み取りで得ていた情報が減りますし、電話やオンライン会議で確認することは可能ですが、その人が「どういう状況で作業をしているのか」をウオッチできないので、アウトプットで評価せざるを得ません。ただし、評価会議において、なぜこうした行動をとったのか?考えた理由は?といった点のコミュニケーションができればより深いレベルでの対話も可能になります。


個々人の責任増大

結果的に、場が消失し、アウトプット重視になってくると、現場でちょっとした相互の助け合いができにくくなります。業務の内容伝達や役割も明確にしないとオンライン上での仕事はまわらなくなります。そうすると個々人は自分の業務内容が1人で終わらせないといけなくなりますし、業務の質が問われますし、結果的に1つ1つの「仕事」への責任が増大してくるでしょう。

こうした中、人事評価システムも変わらざるをえなくなるのは間違えありません。ジョブ型雇用についても叫ばれるようになりましたし、大きく変革の時期を迎えます。



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