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【人財育成論3】経験と失敗からの学びが人を育てる~静学サッカー井田式コーチングの本質

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【出典】公式サイト

自分で考えて、トライ&エラーして、工夫してやるしかない、自由さこそ人を成長させるという考えを僕は信念として持っています。

それは自分があまり指導らしきものを受けてこなかったこと、上司がかなり自由放任にして任せてもらい、いいタイミングでコーチングを受けていたことが影響しているかもしれません。

そうした中、僕が尊敬する師匠と勝手に考えている方が静岡学園サッカー部の元監督の井田勝通さんです。この人の影響を多分に受けてきました、いや共感してきたというところでしょうか。僕の自由さへの信奉とマッチしてたからです。

情熱と経験からの学び

静岡学園サッカー部の優勝時の記事にて、アゴラにて紹介したのですが、この人の哲学と隠れた選手への愛情深さを感じるのが大好きな理由です。育成に必要だというなら、科学あたり、遺伝子研究などまで学ぶ、知性の塊です。

彼の名言は以下になります。

「選手たちの心に火をともすには、まず指導者が高い志を持って、燃えてないといけないんだ」
「常識を打ち破れ」「独創性をとことん追求しろ」
「あえてハードルが高いことに挑戦してこそ、選手は大きく成長できるんだよ」
「勝利至上主義の下、型にはめたトレーニングをするのではなく、将来性豊かで柔軟性のあるからだと頭を持った選手を育てられるようなメニューを考えてきた」
「失敗談を含めて、人生経験は多ければ多いほどいい」
「真剣さのみがヒトを人とし、努力と汗のみぞ天才を作る」それが指導のモットー

【出典】「静学スタイル」より

情熱、真剣さ、型にはめない、努力・・・・この人の本質がわかる気がします。独創的な練習メニューが独創的なプレーを生むのです。勝つために選手を固定しないところ、意味不明な突然の抜擢にも、選手への公平さ、平等な目を感じます。


指導する側にとって大切なこと

最近、改めて井田さんがインタビューされた動画を見て、さすがの名言を言っていたので紹介しましょう。

・試合に勝つための練習ではだめ。試合に勝つために自分を犠牲にすることになる。
・選手を育てさせるには時間がかかる。
・ボールコントロール、ドリブルで相手を抜くというのはすぐには身につかない。何万回練習して自然と身につく。教えられない、本人が覚えないといけない。
・パス、システム、戦術などは教えて覚えられる。そのことにはまったら個人は伸びない。

【出典】株式会社リアルスタイル「【名将 井田勝通氏に聞く】子供たちの将来を見据えた指導法とは」

さすがの井田さんであります。勝利至上主義は子供を犠牲にすると喝破しています。それへのアンチテーゼが静学のサッカーであり、その美学が人を引き付けてきました。これは子供の能力を開花することより受験勉強で結果を出すことなど、日本の教育における手段の目的化、結果至上主義への批判にもつながります。

エリートというよりも雑草の選手を成長させ名選手を育ててきた名将です。川崎フロンターレの大島選手などはサッカーエリートではありませんでした。彼の子供への指導論から色々感じるところがあります。サッカーの指導法で尊敬される指導者であることが改めて実感できます。

失敗から学ぶ

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・長所を伸ばせば短所を消えていく。短所を直そうとすると委縮してしまう。
・人をリスペクトすること以外はあまり言わない。失敗を許す練習と指導が大事。
・楽しい中で厳しさが必要。

【出典】株式会社リアルスタイル「【名将 井田勝通氏に聞く】子供たちの将来を見据えた指導法とは」

経験し、失敗し、そこから学ぶ。他人から指導されようが、真剣に向き合い、課題を認識し、本気でならないと成長しないのでしょう。ビジネスパーソンとしても参考になるのではないのでしょうか。

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ターンアラウンド研究所共同代表・人財育成コンサルタント、事業創造大学院大学国際公共政策研究所研究員・ディレクター、NPO法人日本公共利益研究研究所(JIPII)代表・主席研究員、未来学者。accenture、日本能率協会コンサルティングをへて現職。