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“実家 早く帰りたい”

帰省しています。
実家に足を踏み入れてほんの数分間で、「いかにわたしが実家を出たかったか」をぶわ〜っと思い出す。

元々私とは気の合わない祖父母はかなり弱ってきた。そしてその2人の世話をする母(祖父母の実の娘)は1時間に1度は大声で祖父母どちらかに大声でなにかを指摘している。耳が悪くてこのくらい声を出さないと祖父母にきこえないのはわかるけど、とにかく1時間に1度大声がきこえる家でなんでくつろげるはずもない。介護が大変なのは、よくよくわかるから、母になにか言うことはできない。でも、もう少し、優しく言ってあげたら…と思ってそのようにするけど、まぁそれだと伝わらないのもほんの少し祖父母と一緒にいるだけでよくわかる。父は祖父母(妻の両親にあたる)に対してなにもしないけど、祖父母への文句をぶつぶつ言ってる。お前が片付けるわけじゃないだろ、ぶつぶつ言うな、と心の内で父に対して思うけど、年に数日しか滞在しないわたしはそんなこと言う権利ないかな、と黙っておくし、それで正解だと思う。

10年ほど前に実家を出たときとはまた違うかたちの居心地の悪さだけど、まぁ根本にあるものは変わらないんだろうな。それがなにか、はうまく言語化できないんだけど。そしてそれを解決する気力も私は持ち合わせてない。

なんていうか、ただ、関わりたくないだけ。
週に1度くらい実家に電話するくらいで十分で、わたしはこの家の空気に半日も触れてるとぐったりしてしまう。

今は帰りの新幹線の時間を早めたし、それも実家の最寄り駅じゃなくて同じ県内にある「好きな街」に早朝のうちに移動して、束の間滞在をしてから東京に戻ることにした。

明日の朝起きたらこの実家を出られる。そして明日の夕方には夫のいる東京の部屋に帰れる。わたしがこんなふうに感じていることを伝えたら、きっと家族はショックだろうな。手も目も(そしてお金も…)かけて育てた娘が、もう年内は帰りたくないな…とぐったりしてるなんて。

はやく夫に会いたい。いつもそう思って過ごしてるけど、実家にいると一層その思いは強くなる。

自分で選べない家族、愛してはいる家族、でも近くにいると自分の好きな自分ではいられない、そんな家族。その環境に束の間身を置くことで、自分で選んで、愛していて、この人といると自分の好きな自分でいられる家族、その大切さがより身にしみる。

ジェーン・スーさんが以前どこかで話していた、「東京なんて都合の悪いもの田舎に押しつけてきた人間が住んでる」みたいな言葉をこの数日で何度も反芻した。押しつけて押しつけて、私は夫と2人で幸せに暮らしていたい。(私は自分の足元にいる人を踏みつけているのだろうか。でももしそうだとして、踏みつけてはいけないのだろうか。)

支離滅裂な文章ですみません。
とにかく、はやくお家に帰りたい。

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