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#北欧旅行記 [ デンマーク ]ファーボー美術館にあるファーボーチェアに座って

フュン島という小さな島にあるファーボー美術館。コペンハーゲンからは車なら約2時間、または電車とバスを乗り継いで約3時間。
ここには、コーア・クリントがこの美術館のためにデザインしたファーボーチェアがあります。書籍でも何度も見てきたコーア・クリントの代表作。ファーボーチェアを見るために今回はファーボー美術館へやって来ました。(なので展示されている作品紹介ではないです)

正面玄関の外観はこんな感じ。落ち着いた配色でアーチ形の扉が可愛い印象です。たまたま行った日は正面玄関が開いていなかったので、裏側の入り口から。

反対側は、海外らしい外観。赤い瓦でできた屋根が可愛い!

美術館の中には、常設展示と特設展示があるようでした。絵画だけでなく立体彫刻もあったり。それほど大きな美術館ではないのですが、見応えはあります。

彫刻作品は、光を取り入れることができる空間構造になっていました。窓から差し込む太陽の光によって作品の表情がまた違って見えます。

こんな風に、大胆な窓を設けたり、壁や床のタイルをカラフルにする美術館は、海外ならではな気がします。

カラフルなアーチ状の壁がトンネルのように連なって、奥から作品がちらりと覗いて見える設計は面白いですね。

1913年から1915年に、カール・ピーターセンとコーア・クリントがこの美術館、そしてファーボーチェアを共同でデザインしたのです。

そしてここがファーボーチェアの置いてあるスペースです。朝一番に行けたので、写真でよく見た構図のまま撮影ができました。本当に感無量です。。

今から100年も前にデザインされた椅子とは思えない、洗練されたデザインだなと思います。側面と座面が籐編みでできていることで、軽さを出して移動しやすくなっています。また、柔らかさが出て座り心地がめちゃくちゃ良い、、!これは確かにずっと座って作品を眺められますね。

正面から見ると、前足と違って後ろ足部分が少し曲線になっていますね。側面の曲線とも統一感があり、スッキリとした見た目の中にも印象に残る要素があるデザインだなと感じました。

また一番奥の大きな絵画の前には、椅子と同じデザインのミニテーブルもありました。

今、座ってみることができるファーボーチェアは新しくつくられた椅子のようで、別のスペースに当時の椅子が展示されていました。約100年前の椅子ですが綺麗に保存されています。

よく見ると、使用されている木材は今とは違うようでした。今では貴重な部類の高級な木材なのかな。

一通り展示を見た後、裏庭にも行ってみました。広々としていて緑も多く気持ち良い場所です。美術館にはカフェが併設されているのですが、裏庭のテラス席でもカフェを楽しめるようです。


今回の紹介スポット
ファーボー美術館
場所 :フュン島のファーボー(Faaborg)
    コペンハーゲンから
    車で約2時間/または
    電車とバスを乗り継ぎ約3時間
設計 :カール・ピーターセン、
    コーア・クリント
入館料:約2,000円

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