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ちえり奥様ストーリー【3】
3
一回り以上年下のちえりさんは、今年うちに入った新入社員並みに若い。
とても可愛らしい感じの女性だった。
「こんにちは~。ご指名ありがとうございます」
ニコニコと笑顔で挨拶してくれるちえりさん。
「これはどうも……っと」
私は思わず取引先にするように頭を下げそうになり――自分で苦笑した。
「今日はスケジュールが合ってよかったよ。ちえりさんはいつも狙ってたんだけど、中々タイミングが合わなくてね」
実はちえりさんは、過去に何度か指名したことがあった。
その時も、たまたま偶然スケジュールが合致したり、事前に出勤希望を伝えたりして、合わせるのにかなり苦労した覚えがある。
それでも、苦労するだけの価値があると私は思っている。
「そうだったんですか……! そんなに想ってくれて……嬉しいです♡」
笑顔を浮かべて、私に引っ付いて来てくれるちえりさん。
その純真な振る舞いに、思わず守ってあげたくなる魅力が溢れていた。
(ああ……癒されるなぁ……)
こうして少し話すだけでも、ちえりさんを指名してよかったと思う。
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