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築年数50年の実家、私がすべきこと

実家はもうすぐ築50年。父が亡くなり、母が暮らしている。人が住んでいない家は本当に傷むのが早いが、住んでいても使わない部屋は、使っている部屋に比べて傷みが速いように感じる。うちの実家も床が浮いたり、雨漏りが出始めた。
 
私には兄が二人いるが、それぞれ自宅を持っており、すぐに実家に戻って住む予定はない。私も県外で仕事をしており、ちょくちょく帰省はするが、実家のある地域に戻りたい気持ちは薄い。今は母が暮らしているものの、これから家で暮らすことが難しくなった時、この家をどうするのか、どうすべきなのか、考えるだけでも頭が痛い。だから何年も考えることから逃げていた。
 
でも、昨夜、母と電話していて、ようやく気が付いた。そう、母が健在なうちに、できる限り事は決めておかないといけなかったのだ。

母を私のところに引き取るにしても引っ越しは必要。さらに母に万が一のことがあれば片付けをしないといけない。いずれの場合も何を残して、何を処分するのか。こうした細々したことは、結局、女性がすることになりがち。すなわち私がすることになるだろう。

「思い切って全部捨てれば良い」という人もいるけれど、少なくとも私はそういったことができる性格ではない。実際、仏壇や神棚はどうする?とか、子どもの頃の写真や卒業アルバム、その他思い出のある品とか、分別して残すものと処分するものを捌かないといけない。残すものはどこに運ぶのか、どうやって運ぶのかも大事になる。

超ドライな性格でない限り、一気に処分なんてできないのだ。遠くで仕事をしていれば、頻繁に帰らないといけなくなるし、費用も時間もかかる。そう、こうした細かなことを考えるだけで頭が痛かったから、考えないようにして逃げていたのだ。
 
でも、逃げるのではなく、母が健在な今こそ、行動するのがベストだと気が付いた。築50年の家をリフォームするのか、それとも同じ土地に建て替えるのか、はたまた別の所に引っ越すのか。何を残して何を処分するのかなど、母に相談しながら一つ一つクリアしていく。高齢の母には分別などはさせずに、あくまで話をしながら私が進める。思い入れの違いから、ささいな喧嘩にはなるだろうが、それでも一人でしんみりやるよりはよっぽど良い。何より、母に万が一のことがあって悲しみに暮れる中で、一人片付けをしないといけなくなれば精神的に遣られる可能性もある。父が亡くなった時の経験から、自分の精神がそんなに強くはないと思い知らされたのだから。だったら、少しでも心身が元気な今のうちに取り組もうと。
 
同じような状況の人たちがどのようにしているのか気になるし、きっと千差万別なんだと思う。私に限定すれば、未来の自分を少しでも苦しまないようにするためには、今から行動をすることが大事なんだと強く思う。また気持ちが逃げ出さないうちに、来週、帰って始めるぞ!
 

実家の片付け、元気なうちにやろうと決心

逃げちゃダメだと気付く


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