見出し画像

どうして「オモロイこと」をしたいのか?~衰退産業での成長の在り方~

こんにちは、シコー株式会社という袋屋さんで社長をしている3代目のアトツギです。2021年に社長に就任してから一貫して言っていることは「オモロイことをしよう!」です。ただ、それってどういうこと?と聞かれる機会が社内外であるので、noteにまとめてみます。
(トップのイラストは弊社のゆるキャラであるシコラです)

そもそもオモロイことってなに?

私のいう「オモロイ」というのはもう少し詳しく書くと「没頭するほど面白い、新しいこと」です。それを成し遂げたときに、そこに携わる人が成長をして、その結果、会社も成長するようなものを指します。オモロイことに携わっている人の心理としては、例えば誰かに、「やるな!」と言われても気にせずにやっちゃうような状態です。
あと、「面白い」を「オモロイ」という関西風、かつカタカナ表記にする理由ですが、これは特にありません。(私の趣味です)

どうして同じことをしていてはいけないのか?

どうして同じことをしていてはダメなのか?というご意見もあると思います。これへの回答はシンプルなもので「同じことだけをしていると会社として存続できないから」です。そして、個人としても成長しないからです。
ただ、この表現だけだと何度も聞かされるとしんどくなる一般論ですので前向きに言い換えると「ワクワクするようなオモロイことを通して成長しよう」となります。

直近の事例でいうと弊社が創業期から、大変お世話になっているお客様が祖業からの撤退を決定しました。このことは、無くなる仕事よりも「祖業といえる事業から撤退される」という点で私にとって大きなインパクトがありました。

これはお客様にとっての経営判断ではありますが、自分は経営者として同じように祖業からの撤退を必要に応じて判断ができるのか?そのときにそれを補うに足る新しい事業は育てられているのか?と大いに考えされられました。その事業は、きっと眉間にシワをよせて絞り出すものではなく、前向きに没頭している何かから生まれるような気がしてなりません。

どうやってオモロイことを探すの?

そのヒントはゼロイチではなく、今までの会社の歴史にあると思っています。私は会社を卒業する方にさせて頂く質問があります。それは「うちの会社で働いていただいた中で一番達成感をおぼえたことは何ですか?」というものです。私の知る限り、そこで話して下さるストーリーは「今までやったことのない新しい取り組みで大変だったけれども、やってよかった!」というものに集約されるように感じております。

達成感を覚えた案件でも、その成果がでるまではしんどいことも多いことがミソだと私は思っています。その壁を乗り越えられるサポートができる経営者でありたいです。

皆さんが、そのようなことを求めてお仕事をされているわけでもないとは思います。ただ、社長としてこの質問に対して社員の皆さんが胸をはって話して頂けるようなオモロイテーマを一緒につくることこそが自分の仕事であり、その積み重ねが衰退する日本の袋マーケットにおける自社なりの成長だと考えています。

そんなアトツギ社長にとってこれからのオモロイことって何?

社会人になって19年、社長になって2年弱が経過した中で、自分が思う「達成感を覚えること」というのは、どうやら「仲間と一緒に何かを成し遂げる」ことなのかなと感じるようになりました。そのプロセスにおいて自分が全面にでることはあまり重要ではなく、成果をあげたあと、仲間の成長を感じることのようです。
今は自分が主体になっている海外案件や広報活動もいずれ、信頼できる仲間に渡して自分はまたに何か別の新しいオモロイテーマを模索していくはずです。

今年度は新工場での一般公開向けドローン撮影、デザイン経営アプローチで商品開発、海外展示会への出張でエアビー合宿など企画してます。

最後に

「仕事は真面目に取り組むものだ」や「オマエは社長やからそんなこと言えるんや」とおっしゃられる方もいらっしゃると思います。そう感じていらっしゃる方が、ここまで読んで下さったのであれば頭が下がる思いであります。有難うございます。

皆さんは、もし働いている会社を明日卒業するなら、「一番達成感を覚えたことを1つだけ教えてください」と聞かれたら何と答えますか?

それが仲間と社会によりよいインパクトを与えるオモロイものだと経営者冥利に尽きると私は思うのです。
もちろん袋を安く作る努力も行いますが、成し遂げたい未来像(ビジョン)としてはお客様や社会、そして自社の社員さんにも「オモロイ!」と思ってもらえる会社であり続けたいのです。

そんな弊社のビジョンは「包装で創るストレスフリーな世界~つかいやすく、かたづけやすく、つくりやすい~」です

会社経営をしていると時折、強烈な不安に駆られることがあります。そのうち眠れぬ夜を迎えることもあるでしょう(今のところ快眠だというPRをするためにトップのイラストを採用しています)。
それらを全て受け入れて日々邁進していくためにもオモロイことへの求道者でありたいのです。衰退産業だと一般論で嘆いているよりも、「衰退産業だからこそできるオモロイことがあるのだ!」と強がっていたいわけであります。

おあとがよろしいようで。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?