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読書感想文『ママはキミと一緒にオトナになる』(010/100)

子育ての恐怖に呪われているうちの一人は私かもしれない。保活、小1の壁、できないことばかりになりそう…。子育てをやったこともないのに、ただただ恐ろしいもののような気がしてならない。そう思っていた。

『ママはキミと一緒にオトナになる』はWebメディア「kufura」で連載されていた子育てエッセイの書籍化した本。子育てエッセイではあるけれども、私は自分と同じような子育てをしていない20〜30代の女性にも届くといいなと思った。

採用のお仕事をしていると、多くの女性は就職活動とセットでライフイベントについて悩んでいることを感じる。例外なく、私もずっと頭の中をぐるぐるしている。悩みやら迷いやらは色々考えれば尽きることはない。

ただ、本を読んで思ったのは「子供がいる世界っていいな」ということ。

大変も幸せも、両方あって、おおむね幸せ。
話すほどでもない幸せは、ちゃんとある。

大変なこともあるけど、伝えるほどではない幸せが確かに私の日々にもある。少しだけ意識しないと気づけない時もあるけど、美味しい焼肉屋さんでタンを食べたとか、仕事を始めたら思ったよりスムーズに進んだとか、友達となんでもない話をして楽しかったとか。子育ても同じように大変なこともあるけど、きっと楽しいこともいっぱいあるんだろうな、と思えた。それは本のはじめから最後まで、日常のふとした幸せな景色の風景を分けてもらったからだと思う。

一番好きなのは「世界を柔らかく包む言葉」の章だった。

子供がいてもいなくても。どちらも素敵な世界がある。どっちがいいとか分断するのではなく、世界を優しく包む言葉に気づける日々を送りたいし、私もできれば世界の誰かを優しい気持ちにできる言葉を発せるようにしたいな、と思う。

100日チャレンジ 010/100
ひとこと:本について感想を書くの、難しい。

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