『戯言用心記』#2「非劇は、悲劇ではない説」飽き性の話①
飽き性である。
就職活動のときはそれを逆手に取って「好奇心旺盛です」と吹聴して面接にもぐずり込んでいたが、好奇心旺盛というよりは飽き性である。できれば日々何かしら刺激的な要素があれば楽しいし、スリリングまではいかないにせよ心動かされるものに惹かれるし、少なくとも求めている。
足が何本あったって正しく複数のわらじを履いていればいいものの、どうやら自分は裸足のままタコのように這っているらしい。
ひとつのことをプロ並みに極めることは才能である。当たり前の現実を知ったのは社会人