置き去りの記憶

同じ季節が又巡りくる
あの日と同じ日が時を越えてやって来る
寂しいあの日の思い出を連れて、此処に…
そんな日は君を想って泣く事を
如何か許して欲しい

君が消えたあの日が近付く
一年に一度…
僕の中で同じコトを繰り返す

辛くはなかった…只、
只、君の居ない明日からが……哀しい、と。
思い出す度、君が幸せに笑っていれば良い
……そう願う、切に。

窶れていく君が別れを告げた日
あんな思いをする為に居たんじゃなかった
…君にとって辛かった一年の終わり
丁度、季節が移る頃…

僕にとっては終わらない寂しい日々の始まり。

同じ季節が又巡る
あの日と同じ日が今年も僕の心へ。

君が消えて…何年経ったかな…
若かったね。君も、僕も。
同じ過ちを繰り返せる程
もう勢いもないよ。

けれど…あの日だけは、泣かせておくれ

幸せになった君を
そんな笑顔を想って泣く事を…
如何か許して欲しい………