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【レビュー】不満も多いけどやっぱり桃鉄が好き『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』

 スイッチで発売された最新版桃鉄「桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜」のレビュー・感想です。

 久々に、発売と同時にゲームを買いました。昔から大好きな桃鉄シリーズ。大好きと言いつつ、最後にプレイしたのはPS2版「桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻!」。
 個人的には、この桃鉄16がシリーズ最高傑作だと感じていて、それはもうPS2のディスクに穴が空くほどプレイしました。

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 それ以降、携帯機で出たものやWiiで出たものは手が出ず…気づけば2020年。
 完全新作、据え置き機で出るというのなら、これはもう購入もやぶさかでないということで、予約購入してやったというわけです。

 さて、前置きはこれくらいにして、感想を。
 以降の感想は「NPC(さくま2人)との100年戦」および「10年トライアル」を1回ずつクリアした後のものです。
 また、「〇〇がなくなっている」ということを度々述べますが、これは先述の「桃鉄16」との比較です。直近の作品との比較にはなっていないのでご了承ください。

概要

 結論から言うと、シリーズ経験者にとって物足りない面も多くあるものの、桃鉄というコンテンツの良さは引き継がれていて、新規でも経験者でも楽しめる作品ではないかと思う。
 フレンドとのネット対戦や、10年トライアルによるスコア対戦など、新たなチャレンジも垣間見れる。
 楽しめるかどうかは人を選ぶ面があり、手放しでオススメはできないが、桃鉄が好きなのであれば買ってもいいだろう、と感じた。

良かったところ

・BGM/SE。多くは過去作から継続。聞き馴染みのある曲に安心。

・基本システムも過去作から変わらず。高い完成度を保ったまま。
 各地の物件もアップデートされていて、日本地理、各地の名産を学ぶことができるゲームとしてはやはり一級品。

・長期間プレイでは決算や目的地到着のムービーをショートカットでき、ストレスを低減する配慮がされている。
 ボンビーの変身シーンも、年数が経つと短くなるようになっていて、よくできているな、と感じた。

・目的地到着時に出てくる絵が可愛い

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・スイッチ版だからこそのメリットとして、布団で横になりながらでも、椅子に座ってじっくり大画面でも楽しめるスタイルは、桃鉄との相性バツグン

悪かったところ

・増資システムがなくなっている。旧作にあったような、最初はマイナス収益だが増資するとプラスになるような物件もなくなった。
 特定の物件を最大まで増資すると収益が非常に大きくなる、といった面白みがなく、戦略性がダウンしたように感じる。

・通常のNPC戦がなぜかNPC2体しか選べない。桃鉄といえばプレイヤー1人 VS NPC3体だと思うので、なぜ選べないのか困惑した。
※プレイヤー4人対戦で開始→ゲーム開始したら設定からプレイヤーキャラ変更で自分以外NPCに変更することで、NPC3人との対戦自体は実現可能です

・イベント不足。マップに影響するような、大きなイベントといえば、100年プレイ後半で発生する未来鉄道で、北海道と九州が直通になることくらいだが、移動が簡単になるだけであまり驚きや楽しさはなかった。
 歴史ヒーローのイベントは多く発生するが、これはターン開始時などに自動で発生するため、旧作にあったような、「特定の駅に止まってイベントを発生させる」という楽しみや戦略が薄まった。
 ぶっちゃけて言うと、桃鉄16の「北海道がまるごと移動する」というインパクトと比べると、今回は目新しさに欠けると感じた。

・10年トライアル、他人と桃鉄の記録をオンラインで競い合えるというのは画期的だけど、ランキング入りを目指そうと思うと相当不毛な戦いを強いられる。正直これは苦行。楽しくない。

・女湯がショボすぎる(スイッチだからあんな絵になったんですか?)

・キングボンビー亜種「デストロイ号」があまりに害悪すぎる。ボンビーがついた人かどうかに関係なく、地域全域にダメージを与えるため、プレイヤー全体にかなりのストレス。
 対応策が殆どないのも残念(NPCにデストロイ号がきたら、リニア乗って物件のないところまで移動とか、銀河鉄道→サミットで銀河に連れて行くとかくらいしか対応できない?)

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どちらとも言えないところ

・各種移動系、ぶっとび系カードの最上位種の周遊化。プレイ快適度は上がったけれど、目的地到着が簡単すぎて作業的になってしまうため一長一短。
 特に、リニア周遊、物件飛び周遊、☆飛び周遊・スペシャルズの4つは強すぎて、これらが揃っていれば目的地に入れなくて苦しむ展開はほぼゼロになる。

・歴史ヒーロー。特定駅を独占購入することで偉人たちが手助けしてくれる機能(旧作にもあったやつですね)。独占することで使えるようになるという特性上、1位のプレイヤーが圧倒的に有利。後続をどんどん突き放すきっかけになります。
 先述の通り、自動で発動するものなので、自分の力で発生させた感がなく、戦略性の欠けるシステムだと個人的には思った。
 また、特定の偉人(織田信長や赤穂浪士)は凶悪すぎるため、ゲームバランス的に問題があるのではないかと心配。

・貧乏神がキショすぎる(まあもともと相当キモかったですが)

まとめ

 やはり、旧作と比べるとどうしても変わったところ・悪いところが目に付きます。これは桃鉄という完成されたシステムをどう引き継ぎ、どう変えていくかという難しい戦いでもあると思うので、なんとも言い難いです。
 良いところを引き継ぎつつ、今の時代に合わせようとしたんだろうと感じる面が多々ありました。
 今後、どの程度アップデートなどが入るのかわかりませんが、大きくマップの楽しさが変わるようなイベントの導入なんかがあればいいなと思います。

 以上です。今後も桃鉄が続くシリーズになってほしいものです。(日本市場しか相手にできないから、コナミはあんまり作りたくないんじゃないかと思いますが…笑)

↓桃鉄史上最も可愛い女の子

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