沖縄の新聞事情

僕がまだ20代前半の頃、
新聞を読む習慣がなかった頃に
県外出身の上司が、
沖縄の新聞って偏ってるよね、
と言った事がとても印象に残っている。

それがきっかけで新聞を読む事になったのだが、
まず沖縄の新聞は基地問題にとても敏感、
という事に気づいた。

沖縄出身の僕は、やっぱり沖縄って
基地負担が大きいんだ！
もっと沖縄の事を県外に知ってほしい
っと思っていた。

それから毎日のように
基地問題の記事を目にするようになり
少しずつ疑問に思い始めるようになった。

沖縄って基地問題しか話題がないのか？
もっと楽しい話題ってないのか？

今年、沖縄は復帰50周年を迎える。
戦後という厳しい環境の中で僕達先祖は、
毎日を必死に生き抜き、
明るい未来を切り開いてきた。
今こうやって恵まれた時代に
何不自由なく過ごせている事に感謝しかない。

戦争はもちろん反対だし、
いまの沖縄の現状、
全国の7割の米軍基地が沖縄にある事によって
色んな弊害がある事も事実だ。

ただ、いつまでも変わらない問題に
目を向けるよりも
今の沖縄の魅力、沖縄のポテンシャルをもっと
発信しても良いのではないか？

コロナ禍前に沖縄の入域観光客数は、
初めてハワイを上回った。
もちろんハワイの方が滞在日数や消費額は
沖縄より圧倒的に良いが、
数だけでも上回った事は、
とてもすごい事だと私は思う。

コロナの影響もあり、
まだまだ以前の日本のリゾート地、
沖縄とまではいかないが
今だからこそ新聞がもっと明るい話題を提供し、
みんながもっと沖縄を誇りに思い、
前を向いていけるような、
発信をしてほしい。