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【宿泊レポ】BOOK HOTEL神保町〜スマホと雑念を断ち本に浸る1泊2日〜

以前Twitterで発見した「BOOK HOTEL神保町」。
本の世界にどっぷり浸れるホテルを謳い、特に選書と本の紹介POPにこだわっていらっしゃるとのことで、面白そうだな〜と気になっていました。
そして先日、ようやく念願叶って宿泊してきたので、今回はそのレポ記事をお届けします。

本好きな方、読書をしたいけど何から読んだらいいか分からない方、デジタルデトックスしたい方には、特におすすめです!^^

ホテルの概要

アクセスは、神保町駅からすぐ。公式情報では徒歩30秒と書いてありましたが、実際に歩いても1分かからないくらいでした。
全32室のこじんまりとしたホテルで、上階の大部屋を除いては、各フロア2~3室ぐらいでした。
館内に大浴場やレストラン、売店はなく、ロビーとフロントと客室のみのシンプルな造りです。

正面玄関

どんな本があるの?

名前の通りホテル内は本だらけ!置かれている場所は3つのゾーンに分かれています。

まずは入ってすぐにある1階ロビーの展示。

(撮りそびれたので、公式からお写真拝借)

スタッフさんのおすすめ本コーナーのほか、月ごとに異なるテーマ展示が大々的に展開されています。私が行った時は「読書でめぐるニッポン」がテーマになっており、47都道府県それぞれが舞台になった本が紹介されていました。

「東京」はコレ!



次は、館内各フロアの本棚。1~12階まで各フロアの廊下には異なるテーマの本棚があって、宿泊している階に関係なく自由にお部屋に持ちこんで読むことができます。

こちらが3月時点のフロア一覧
私が泊まった9階は、ミステリーがテーマでした


メインは小説など文字の本ですが、テーマによってはマンガやフォトブックに近い本もミックスされていたりと、「本」という大きな括りの中でボーダレスに選書し展示されています。
本屋さんや図書館だと、同じテーマでも小説とマンガと写真集は基本的に売り場が違うので、この展示の仕方は新鮮でした。


そして、各お部屋内にも備え付けで様々な本があります。これは何が来るか全く予想できないので、福袋のようなドキドキ感がありました。私の部屋には気になっていたお菓子缶の写真集があって嬉しかった~!

お部屋に入ると…
本が至る所に!


さらに私は、上記の基本3ゾーンの選書に加え、予約限定の「BOOKマッチングサービス」も利用してみました!
こちらは宿泊前日までにアンケートに答えると、スタッフさんが自分だけのためにおすすめの本を選んでくださるというもの。
ホラーやグロは苦手、趣味は料理、今の関心ごと、などなど…アンケートに答えて、
こんな4冊をセレクトしてもらいました。

チェックインまで中身はヒミツ!

また、それぞれの本にはスタッフさんのおすすめコメントが書かれたPOPがついていて、これも楽しみの1つ。本への愛情を感じる温かいコメントばかりでした。普段は全然読まないようなジャンルでも、手に取ってみたくなります。

読めなかったけど惹かれたPOPたち。

泊まった感想

① デジタルから離れてみたら、本をもう1段階深く味わえた

家やカフェだと、読書中もつい合間にスマホを見てしまう。あるあるではないでしょうか…。
しかし今回は本を読むぞ!!と覚悟を決めて泊りに来ていることに加え、選書も期待を裏切らない面白さだったので、スマホをほぼいじらずに本に没頭することができました。
最初こそいつものクセでスマホに手が伸びそうになってしまいましたが、15分も経てば本の世界にどっぷり。
お部屋にあったTVは結局電源すら入れなかったし、スマホはなんならフロントとかに預けちゃっても大丈夫なくらい触りませんでした。

その結果、断食後の食事かのように研ぎ澄まされた感覚で、本を普段よりもう1段階深く味わうことができました。
例えばページをめくりながら脳内で埋もれていた昔の出来事を思い出したり、クリアになった頭に内容がスーッと入っていく感覚を覚えたりと、久しく使っていなかった脳の深層部が再起動された気分。
また、館内がめちゃくちゃ静かなのも、本に集中しやすくて有難かったです(あまりに静かかつ館内で誰ともすれ違わないので、途中から「え、今日って私しかいない…?」と思っていました笑)

② 本をお勧めしてもらうってイイ!想定外のボールが新たな気づきをくれる

今回は1泊2日で5〜6冊の本を読みましたが、特に印象深かったのは、「BOOKマッチングサービス」で選んでもらった下記の2冊でした。
どちらも読んだことのない作家さんで、自分で本屋さんに行っていたら読まなかっただろうな~という作品。以下、簡単に感想です。


【ランチのアッコちゃん/柚木麻子】

感想:ポップな表紙&タイトルの第一印象を良い意味で裏切る、深い示唆を与えてくれる作品。
OLの主人公に親近感が持ててサクサク読める作品なんですが、ストーリーが進むごとに、人生における時間の使い方をとても考えさせられました。たった1時間のランチタイム。でも、そのささやかな時間に小さな変化を起こすことから、人生は大きく変えていけるのかも…と勇気をもらえます。気に入りすぎて、帰宅後に続編を図書館で借りました。



【20代で得た知見/F】

感想:実は以前本屋さんでちらっと見かけたことがあったんですが、意識高い系のキラキラした名言が書いてある本かなと思って食わず嫌いしてました(白状&懺悔)。
なので今回も半信半疑で読み始めましたが、いやはや誤解しててゴメンナサイ!人間くさくて、とても共感できる本でした。
今30代頭の私が読むと、ページの端々で「知見」を持ち得なかった20代の青臭い失敗や痛い目を思い出し、恥ずかしさで胸がむずむず…恥。
でも、そんな赤っ恥を経験したからこそ、30代の今、この本の「知見」に共感できるんですよね。それに気づくと、「不格好だったけど学びも多い20代だったかも」と、少しだけ自分を肯定できました。20代で読むと人生の予習、30代で読むと人生のマル付けって感じでしょうか。


2冊とも最初は想定外なチョイスに半信半疑でしたが、読んでみると意外なほど自分の知りたかったこと・ヒントが散りばめられていてビックリ。
こういう出会いは、他人のおすすめならではの醍醐味ですね!


その他:お部屋はベッドが神…!食事無しも、個人的には大歓迎!

そのほか、お部屋などの感想も簡単に。

私が泊まったのは、1泊4,600円のスタンダードダブルのお部屋。
余分な装飾の無いシンプルな作りですが、それが読書に集中するにはちょうど良かったです。

読書にぴったりなソファ(右下)があったので、
寝る時以外はずーーーっとココに座ってました。


それから、HPでもおすすめポイントとして紹介されていたシモンズのベッドが、そりゃあもう気持ちよかったです!
読書に夢中になってしまい2時近くまで夜更かししたのですが、秒で寝落ち&超熟睡できて、翌朝は目覚めすっきり!
この体力の高速充電器があれば、夜更かし上等!

食事については、こちらのホテルは朝夕ともに無し。施設内にレストランもなく食事は外に出るor買ってくるスタイルです。個人的には、この点は全く気にならなかったですね。
というのも、神保町っておいしいお店がたくさんあるんですよ。読書に集中して肩が凝ってきたころ、気分転換がてら外ごはん、っていうのも悪くないです。

夜はカレーの有名店「BONDY」のカレーを。
翌朝は「豆乳大王」というお店で、台湾式モーニングを。


大満足の1泊2日。次こそ連泊で泊まりたい‼️

こんな感じで、本・お部屋・ごはんと、BOOK HOTELそして神保町を満喫した1泊2日でした!あまりにエンジョイした結果、チェックアウトの際は、「まだまだ読みたい本があああああ」と、後ろ髪引かれまくりでした…。
お値段も良心的&近場なので、次回は連泊で泊まりたいと思います! 

また、近くにはマンガだけにフォーカスした姉妹店「MANGA ART HOTEL」もあるみたいなので、こっちも気になる!
行きたい飲食店もたくさん見つけたし、しばらく神保町通いが楽しみになりそうです📚☺

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