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お股ニキの野球コラム、振り返り、アナライジング、書籍の一部掲載、コラムの振り返り、野球分析、投球論、作家の仕事、読んだ本の感想、omatacomが日頃思うとことをざっくばらんと
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#お股本

【球種シリーズ】2シーム・シンカー~中途半端な縦変化量を避け、4シームやスプリット、チェンジアップと偽装する、バックドア・フロントドアとフレーミングの合せ技~

2シーム(シンカー)の復権の予感私は『ピッチングデザイン』の2シームの所(p.116)で以下のようにコメントしていました。 ザック・グリンキーも2シームを減らして4シームの割合を増やし、2015年以降は成績を伸ばしている。まっすぐに浮き上がるような4シームを投げ続けてきたカーショウが活躍してきたことも繰り返し触れている。 しかし、メジャーでは2シーム(シンカーに分類される)の指標がわずかにプラスへ転じていることも見逃せない。浮き上がるような4シームは効果的なものの、打者もそ

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焦るな森原よ。真のクローザーに求められる投球と継投の妙

今季から松井裕樹の先発転向に伴い楽天のクローザーを任されている森原康平。 昨日のオリックス戦で2点リードの9回に登板したが、まさかの5失点で初のブロウンセーブを喫した。 長身から長いエクステンションで伸びのある質の高い4シーム、スプリット、スラット型スライダーを投げ込み、制球がよく、走者に走らせない間合いや牽制技術、暴投の少ない投球など投球能力は抜群。拙著お股本を読んでツイートしてくれたり連絡をくれたりするなど、本当に大好きなタイプの投手である。経験を積んでいけば森唯斗(ソ

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今後のトレンドは?

この20年間、アメリカで流行した野球本に『マネーボール』『ビッグデータベースボール』『アストロボール』の3冊があります。時代のトレンドや隆盛を表わす(後から表現する)これらの本はとても面白く、参考になります。なぜか、『ビッグデータベースボール』と『アストロボール』の日本語版の解説をさせていただいた男として、これらを説明しながら野球のトレンドと考え方の推移を書いてみたいと思います。根本的な総論を説明させていただけると、より各論も理解しやすくなるかと思われます。そもそも私はただト

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『データ全分析 ダルビッシュ最強投手論』 2020年5月19日発売

ありがたいことに一週間後の来週の5月19日(火)に、ここ1年2ヶ月で4冊目となる単行本『データ全分析 ダルビッシュ最強投手論』を宝島社さんから発売させていただきます。 WBCの抑えを任された男にして、ワールド・シリーズの第7戦の先発を任された男。それがダルビッシュ有である。 NPB史上初の5年連続防御率1点台 2013年サイヤング賞投票2位 2010年代被打率2位、奪三振率1位 MLB史上最速で1000奪三振に到達 と言った輝かしい実績を残してきた。  さらにダルビッシュは

お股の2020年の抱負

あけましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 まずは2019年を振り返って お股本の出版昨年3月にお股本こと#セイバーメトリクスの落とし穴を出版させていただき、少し人生が変わりました。 想定外にプロ野球選手にも読んでいただき、更に実際に対面することもできました。 自分では出来やしないが、こう投げたらこう変化するというのを実際に体現していただいたのは最高です。 出来もしない人に、ああだこうだ言われる気分も少しだけわかりました。言ってることが合っ

フルカウントからの投球術

野球における3ボール2ストライク-フルカウント-とは独特なカウントである。もし打者が見逃してボールと判定されたら四球となり、見逃しや空振りをすれば三振となる。投手としては四球も出したくないが、かと言って甘いコースに安易にボールを置きに行けば打たれるし、逆に打者としても見逃せば四球は得られるものの、見逃し三振で後悔もしたくない。よって積極的にスイングをしようとする。お互いに相反する気持ちが入り乱れて葛藤する、人間同士の互角の勝負、駆け引きのまさに醍醐味がある。 こんなフルカウ

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