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無駄に思えることにこそ、価値がある

多くの人が言っている言葉だけれど、私も今あえて口にしたい。


社会人向けリベラルアーツ講座の企画に参加させていただくことになって、打ち合わせに行ってきた。

今年のアートやリアルイベントの大変さや行けなくて悔やまれた展覧会の話なんかをポロポロとしていた帰り道。ある文化施設の方が、こんな今なんとか実施できたイベントに来てくれる人に高い熱量を感じるってお話をされていたのが印象的だった。(みんなずっと待ってたんだ!)
今だからこそやっぱり必要とされているし、大事なんだなって改めて思った。

私自身、月に1.2回美術館に行く事の特別感(もはや祝祭感に近いかもしれない…)を今すごく感じていて、それが日々の暮らしの励みになっている。

冬の終わり頃から始まった世界中から届く辛いニュースや緊急事態宣言の真っ只中に心を支えてくれたのも、文学や美術や音楽だった。配信映画もたくさん観た。
これがあったから生きてこられたと思う。
無駄だなんだと言われてもそれがなければ心が死ぬ。なくてはならないものだ。

「役に立つか」ではなく「意味があるか」を軸とする、って考え方が好きなんだけど(山口周さんの本に出てくる)、己の中にある「好き」とか、心を震えさせる=(自分にとって)意味のあるものをもっと大事にしていきたいし、それぞれ自由にそう思える人が増えたら楽しい気がしている。

「教養って、何の役に立つの?」じゃなくて、知ってると世界が、人生が、もっと面白くなる!とか、そもそも自分がいかに何も知らないかに気付ける、パンチを喰らう事が大きな価値だよなぁ。
やべぇ…って思わせてくれる講座が好き。
知らなかった世界を覗いてみたくなるし(別に必ずしも何かに深い造詣がなくても楽しんだもの勝ちだと私は思う!)、もっと知りたい、観たいって思う。
そこから始まる一歩があるはず。

そういうこの先に行くと楽しい事が待ってるよ!って入り口になるようなものが作れたらなぁとフワフワと考えながら帰ってきた。

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