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しばしタイムトリップ

数年に一度。その電車に乗ることがあると、窓から見える丘の上のマンションと、谷に見下ろす公園を確認する。

昨日もまだ、どちらも残っていた。

住んでいたのはもう30年前のこと。幼児期の数年(そのうち記憶があるのは幼稚園に入ってからの1年くらいだろうか)を過ごした場所だ。

公園には小さなバスが移動図書館としてやってきていて、そこで借りる絵本(よく紙芝居を借りていた気がする)が楽しみだった。

マンションは一階の角部屋で、部屋を囲むようにやたらと広い庭がついていた。
庭の柵を越えてお隣さん(大学生くらいのお兄ちゃんが2人いるご家族だった)に遊んでもらったり、夏はビニールプールで涼んだり 、風の強い日に傘をさして見たらちょっと飛べた気がして嬉しかったり(メリーポピンズに憧れていた)。
迷いインコが飛んできて、飼い主見つからずそのまま一緒に暮らしたりもしたなぁ。

この場所の記憶は不思議と穏やかで幸せなものばかり残っている。唯一思い出す悲しい思い出は、テレビで放送された「忠犬ハチ公」最後のシーン (たしかご主人を駅で待ち続けて雪の中で死んでしまう)のことくらい。あれは悲しすぎた、すごく泣いたな・・・と記憶している。

いい思い出の多い場所は、その場所を訪れるだけで(もはや電車で通過するだけだけど)その日いちにち幸せな気持ちになれる。

暑い1日で、嫌なことや疲れることもあったけど、いい日だった。


そうそう、昨日は起き抜けにも嬉しいことがあった。
夜中に小学校からの幼馴染からLINEが届いていて、ブログやら私の書いたものを読んでくれているということだった。思わぬ人が読者になってくれていて驚いた(彼女はSNSもしないタイプ)。
ある記事を読んで連絡をくれたのだけれど、いろいろと感想を書いてくれて褒めてくれて励まされた。

うん、やはり良い1日だったな。

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