ほんとは何が好きなの？白くまくん

クマの話が続き恐縮ながら、今日は日記として「白くま」の話をば。

一昨年までの数年間。夏になると近くのセブン-イレブンに「マンゴーがいっぱいの黄ぐま」というアイスが並んでいた。

「白くま」という、砕いた氷に練乳が混ざった氷菓にフルーツが乗った昔ながらのアイスの夏季限定フレーバーだ。家族がこの「黄ぐま」が大好きで、夏の間毎日のように連れ帰ってきていた。

ところがこの黄ぐま、昨年はついぞ姿を表さず、家人が大いに寂しがっていた。そして今年、「マンゴー大好きな白くま」という名のアイスがセブンに登場していた。

「きっとこの子は黄ぐまの生まれ変わりに違いない！」と、この夏は「マンゴー大好きな白くま」が我が家の常連となった。冷凍庫で目が合えば「そうかそうか、白くま君、きみはマンゴーが大好きなんだね。黄ぐまさんとはお知り合いかね？よろしく伝えておくれね」そんなふうに話しかけたものだ。

ところ変わって本日。
いつもとは違うセブンイ-レブンに立ち寄ってみたらば、「いちご大好きな白くま」なる新たな白くまと目があった。
きみは...マンゴー大好きなあの白くま君のお友達かね？しかし姿がよく似ている......。いや、疑うのはよくない。スタンダード商品の白くまは「練乳の味わい白くま」と名乗り、堂々と味を伝えるのみでステルスマーケティングには屈しない姿勢を示しているし、「大好き」というくらいだから、それぞれの白くまさんが推しフルーツを掲げているのであろう。いやいやしかし、怖い大人に言われて、一匹の白くまが色んなフルーツを見境なく好きと言わされているなんて不幸なこともあるのでは......。いやいやいや、きっと白くまはフルーツがみんな好きなのだ。

夏の終わりの邂逅が、私の心を少し波立たせた。

何にしても、白くまに罪はない。