
シティリーグエクストラ 東京(1/18)優勝 ミミッキュ+ヤミラミLO デッキガイドと思考の過程
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記事を閲覧していただきありがとうございます。
HN: omasa (@omasa9973)と申します。普段はポケモンカードメモの管理人であるししゃもやWCS2019Day2出場のなつる等と一緒にポケモンカードで遊んでいます。
今回、1/18に開催されたシティリーグシーズン2(エクストラレギュレーション)において優勝という結果を収めることができました。2月からエクストラバトルの日が再び開催されるということもあり、良い機会なので大会で使ったデッキの解説とそこに至るまでの思考の過程を言語化し、アウトプットすることにしました。
本記事ではCL愛知~シティリーグシーズン2(12/29開催)のメタゲーム・流行デッキの推移を記し、どのような思考を経て使用デッキの決定・調整を行ったかを記載した後にデッキ解説を行います。
「エクストラバトルの日に出場しようと思っているがなにがなにやら分からない」「エクストラレギュレーションの環境を知りたい」と思っている方にはもちろん、「エクストラレギュレーションをやり込んでいて環境やカードの知識は充分あるが、他のプレイヤーの思考にも興味がある」「ポケモンカード関連の記事を読むのが好き」といった方にも満足いただけるように誠心誠意執筆いたしました。
記事のメインコンテンツは私が使用したミミッキュ+ヤミラミLOですが、環境考察の章では注目すべきデッキリストをいくつか紹介しており、その中にシティリーグ東京(12/29)で準優勝になった調整メンバーのウルトラネクロズマのリストも掲載しています。当日枠で出場したためプレイヤーズクラブではリストを確認することはできませんが、今回は記事中の無料部分で紹介させていただきます。
参考までに自分と調整メンバーが過去に書いた記事を紹介します。書き手こそ違うものの文章の校閲・クオリティのチェックはメンバー全員で協力して行っているため、ある程度の内容の参考になるのではないかと思います。
はじめに
早速ですが、私が大会で使用したリストを紹介します。
私が大会に参加する際、最も大事な要素はデッキ選択であると考えています。例えば参加者の9割がレシラム&リザードンデッキを使っているのにフェローチェ&マッシブーンデッキを持ち込んでしまったら、あなたが如何に優れたプレイヤーでも勝ち切ることは難しいでしょう。
今回の私のマッチアップを振り返ると、
1. 夜の行進 ○
2.ウルトラネクロズマ ○
3.ウルトラネクロズマ ○
4.ゾロアークラッタ+ガマゲロゲEX ○
5.? × (全勝卓で対戦する必要がなかったため初手降参)
決勝T
1.オーロットヨノワールタッチオーロット ○
2.ヤミラミLO ○
3.ヤミラミLO ○
現状エクストラレギュレーションにおいて優秀とされるデッキに満遍なくマッチングし、その全てで勝利を収めています。これはこのデッキが環境上位のデッキに有利なように組まれているからに他なりません。特に一般的なヤミラミLOに対して有効であると認識されているグッズロック系を乗り越えているのも、それに対応するべきという認識がデッキ構築段階からあり、形にすることができたからだと考えています。対ヤミラミLOについても事実上の時間無制限マッチとなる決勝トーナメントで勝てるようにデッキ構築・ゲームプランを練ったおかげで準決勝・決勝で勝利できました。
ここまでスラスラと「◯◯の対策が必要だ」「××には勝てるようにするべきだ」と書きましたが、エクストラレギュレーションの自主大会はほとんど開かれず、公式大会の開催頻度も低いため実際に世間で流行しているデッキを知る、という行為はほぼ不可能です。そのため大会前までに情報収集、分析を行い自力で判断を下す必要があります。
環境考察
2019年12月21日、CL愛知が開催されました。CL愛知前までの環境考察・デッキの前評判についてはこちらの記事にわかりやすくまとまっているので参考にしてください。
細かいところで各人の考えの違いはあるにせよ、私もこの記事の内容がプレイヤー間の共通認識であったと思います。
このCL愛知では2つの新規デッキが環境を賑わせ、そのデッキの存在は今回のシティリーグにも大きな影響を与えました。
・CL愛知優勝 ヤミラミLO
8枚体制になったみがわりロボ・リーリエのピッピ人形で時間稼ぎとたね切れ負けのリスク軽減をしつつ、ジャンクハントでエネ破壊・山札破壊・ベンチ呼び出しのリソースを回収し続けることでLO(デッキ切れ)による勝利を目指すデッキ。単純な火力勝負を挑んでくるデッキには滅法強いですがグッズロックやベンチ攻撃相手には苦戦を強いられます。またミラーマッチにおいて決着がつかず、ジャッジ判断でじゃんけんで勝敗を決したという逸話も残っています。このデッキが一般に認知された後はミラーマッチも癌となると考えていました。
・CL愛知top8 オーロットヨノワール(以下オロヨノ)
1ターン目にヒンバス・メタモン・アローラベトベターのうち2枚を置き、2ターン目にエナジーグレイス・エリートトレーナー・ナイトウォッチャーを使用することで相手のハンドを1枚にしつつ攻撃していく2ターンかけたコンボデッキです。アローラベトベトンを用意することで特性の展開を封じることも可能です。1ターン目の隙を埋めるために先攻の場合はソーナンスをバトル場に置き、後攻であればホラーハウスGXからゲームをスタートさせます。CL愛知の入賞リストは複数ありますが、今回はミラーマッチや対レシゼクをより強く意識したソーナンス入りを参考にしました。
これらのデッキが認知された後、12月29日に各所でシティリーグシーズン2が開催されました。結果は以下のとおりです。
東京会場
優勝 ヤミラミLO
準優勝 ウルトラネクロズマ
top4 オロヨノ オロヨノ
top8 ヤミラミLO ウルトラネクロズマ レシゼク三鳥 サナニンフ
名古屋会場
優勝 レシゼク三鳥
準優勝 ゾロアークGX+ガマゲロゲEX
top4 ゾロアークGXラッタ+ガマゲロゲEX マッシルガン
大阪会場
優勝 オロヨノ
準優勝 ゾロアークGXラッタ+ガマゲロゲEX
top4 ザシアン 三神ゲコゾロ
上位デッキ分布に対する感想
CL愛知でその強力さが周知されたオロヨノが上位に散見される結果となりました。ヤミラミLOはトロピカルビーチが必要なので使用者は限られるものの、東京会場ではtop8に2人、top16まで広げると5人を上位に輩出しており3週間後に同じ会場で参加する予定の自分にとっては無視できない結果となりました。
その他レシゼク系統・ゲコゾロ系統のデッキは先攻さえ取れればボードを先に完成させることができ、手札なしでもオロヨノを倒せるため使用に値すると考えたのかもしれません。先攻ソーナンスの影響でカプテテフGXの採用率が上がっているのかもしれないとも予想していました(※この時点では上位入賞者のデッキリストは公開されていません)。
東京会場で準優勝・top8入賞を果たしたウルトラネクロズマは調整メンバーのものなのでこちらについても紹介をしていきます。
このデッキは1/18の大阪会場でもメンバーが使用し、top4入賞を収めました。
・シティリーグ東京(12/29)準優勝 ウルトラネクロズマ+しあわせタマゴ
従来のウルトラネクロズマデッキにしあわせタマゴを採用した形です。ウルトラネクロズマデッキとしあわせタマゴの相性の良さにはCL愛知前から注目しておりましたが、ハンデスの台頭により表舞台に立つことになりました。
マリィの3枚採用も特徴的で、サイレントラボorダストダスの特性ロックと組み合わせた序盤のマリィは特性で展開したいデッキに対してすさまじい圧力になります。170ダメージを与えながらエネルギーを破壊してくるアタッカーが前にいることも合わせると悪夢と言っても過言ではないでしょう。
敷かれるヤミラミLO包囲網
・ガマゲロゲEX
明らかに採用率が上がっています。
元々ダブル無色エネルギーの採用されるデッキには無理なくタッチ採用できるカードでしたが、タッグチームGXのHPの高さや非GXの打点の高さに比べてワザの威力が低すぎるため採用されることは少なかったと思います。メタ対象がヤミラミLOであることは間違いないでしょう。
ヤミラミLOというデッキの大半はグッズで構成されているためグッズロックを仕掛けられると機能不全に陥ることが多いです。エネ破壊に対するリカバリーが容易なゾロアークGXと組みあわせる形で、継続してロックを仕掛けようという意図が読み取れます。
・シティリーグ東京(1/18)top8 オーロットヨノワールタッチオーロット
このリストは1/18のシティリーグで調整メンバーが使用したものですが、オロヨノにもりののろいのオーロットをタッチした形の初出は12/29のシティリーグであったと思います。
相手がヤミラミLOの場合、メタモンをオーロットに進化させてエナジーグレイスの対象とすることでグッズロックをしながら攻撃を仕掛けられます。相手のハンドを減らしながらこれを行えばほとんどの場合は何もさせずずたね切れで勝つことができるでしょう。
ヤミラミLOの登場以前・以後で既存のデッキにも上記のような変化が見られました。ヤミラミLOに対する強烈なメタカードの採用は、私たちにこのデッキが確実にトップメタの一角であることを再認識させることとなります。
これら大会結果と採用カードより、ヤミラミLO・オロヨノ(タッチオーロット含む)・ウルトラネクロズマ・三神三鳥レシゼクをメタゲームの本流と捉え、これらに勝てるデッキを持ち込むべきだと考えました。また、選定するデッキにはガマゲロゲEX等でグッズロックを仕掛けられた際の対応力も求められました。
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