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カメムシよ、ローンを払え

40年ローン支払い中の我が家。異様にカメムシが多い。

他人の不幸が蜜の味に感じる皆さん(?)に朗報ですよーっ!身の丈に合わぬローンを組んで手に入れた家にカメムシが大量発生して泣いてる阿呆がここにひとりいますよ〜〜〜!

さぁ!この不幸、チュウチュウ吸って!吸い上げて!!!もっとだ!カメムシが花の蜜吸うみたいに吸い上げなさいよ!!!!!

あとローン組むときはよく考えて!でないと小遣いが月3000円っていう極貧主婦が出来上がるから!!!この不幸も吸い上げていいわよ!さぁ!吸い上げて!!!やんなさいよ!!!!!ほら!!!!!

……いかん、いかん。毎日カメムシがいすぎてちょっと頭がおかしくなってた。ごめんなさいね。本当はおこづかい月3000万円もらってる大金持ち主婦だというのにオホホ。


閑話休題。

我が家の前、ちょっとした空き地になってまして。他人が住んでいないし、多分今後住むこともない。その点がとても気にいって家を買った一面もあるんだけど……空き地ってさ、大抵草生えてるやん?そこが、どうやらカメムシたちの巣窟になってるみたいなのね。

ほんとにブンブン飛んで来る。ハチとか目じゃない。マジ、家の敷地全てに、どんなときにも現れる。

なんであいつら、飛ぶときあんなにうるさいの?マフラー改造してる?あと最近気づいたけどさ、お前らサイレントにも飛べるよね?家のなかに入ってくるときとかは静か〜に飛んで来るやん。ほんでさ、こっちが窓とか全部閉めて、さぁ家族で団らんしよっ♪みたいなタイミングで急に、ブゥイ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンンンンンンンン!!!!!みたいな爆音で電気にぶつかり出すやん?なんなん???

嫌がらせ以外に理由あるなら言うてみろや!!!!!オラァ!!!!!

……ふぅ。つい、ついね。この話になると興奮しちゃうのよね。ごめんなさいね。オホホ、高ぶっちゃって恥ずかしいわ。

そんなわけで、私はローンとカメムシに苦しめられる日々を送っているのである。今年暖冬だから普通に冬もいたしね。もうやだ。そんなに我が家が好きなら一緒にローン払ってくれよ、お前らも。


さてここで!唐突ですがカメムシの嫌なとこランキングを発表します!

第一位 洗濯物につく

第二位 クサイ

第三位 見た目がキモい

第四位 飛ぶ

第五位 全てにおいてムリ

……カメムシからしたら、どないせいっちゅうねん!虫だけに!みたいな感じでしょうけど、これが私の正直な気持ちです。

カメムシと、カメムシ好きな人には本当に申し訳ないんだけど、生理的にムリ。好きになれそうなポイントがゼロどころかマイナス。

最近、暖かくなってきて黒くてデカイカメムシがどうやら大量発生したらしくて、毎日ベランダや庭にいるのね。ベランダに至っては昨日は4匹もいた。ねぇ、もしかしてなんだけど……住んでない?君ら、ここに住んでない?家族、作っちゃってない?

百歩譲ってベランダの隅っこにいるのはいいよ。でも洗濯物にへばりつくのはさ、やめよう。しかも裏側から叩いたりしてもめちゃくちゃしつこく張り付くやん。潰さないように気を付けながらハンガーでタオル叩きまくって、いなくなったかな〜ってバスタオルそっとずらして奴らの姿が現れたときの絶望感と恐怖。 

カメムシさぁ、考えたことある???

一日がかりでした洗濯が、クッサイ汁でフイになるかも知れないって主婦の恐怖。デカイ音立てながらこっちに飛んで来るかも、部屋に入ってくるかもっていう恐怖。入られたら最後、いつ踏み潰すか飛ばれるか恐れながら暮らさなければならない我々人間の恐怖。

ちょっとでも考えたことあるのか、お前らは。なんか〜白いし〜気持ちいいし〜引っ付いちゃう?やっちゃお♪みたいな軽い気持ちでやってええことちゃうぞ!!!!!!ほんまにやめてください!お願いします!!!


そんで今日よ。ベランダ見たらまたも二匹の元気なカメムシの姿。ええい!この不法侵入虫が!!!!!訴えるぞ!!!!!

でも考えてみれば、陳腐な言葉にはなるものの、ここが誰の土地かなんて人間の都合で決めたもの。虫たちにだってきっと虫たちのルールがあるんだろうけど、彼らはそれを人間には押し付けてこない。人間だけが、ここに入ったらダメだとか、洗濯物に引っ付くなとか、勝手なことばかり言っているのだ。虫だって立派なひとつの命。我々は共存を目指さなきゃいけないのよね……。猛省。

我々は共に生きよう……!

程よい!距離感で!


という訳で、カメムシ不殺のハッカ油を買ってきたのね。水で薄めて霧吹きにいれてベランダや洗濯物にかけまくる。

近くを叩いても何しても動かなかったカメムシが少しずつ移動をはじめていた。そうよ、それでいい。こうやって、とりあえずいい感じの距離を探っていきましょうね。お互いに。


慈愛の笑みを浮かべつつ霧吹きまくっていたら、手が滑って死角になっていた壁面にシュッとハッカ水がかかってしまった。次の瞬間、ブブブゥイイイイイイイインンンンンンンン!!!!!と爆音が響いた。死角で楽しく繁殖していたらしい数匹のカメムシが、ハッカ水を浴びてビックリしたらしく空き地に向けて飛び立っていったのだ。

あまりの羽音と光景に腰を抜かしながら私は思った。

カメムシよ。いや、カメムシたちよ。

やっぱりお前らも共にローンを払え、と。

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