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#115 1on1ミーティングについて

1on1をはじめたという話を聞くようになりました。しかし、1on1の意味は知っていても、1on1をどのように実施すればよいか、何を話せば良いかが分からない人も多いのではないでしょうか。

そもそも何のために1on1ミーティングをするのか?
評価や管理のための人事面談とは異なり、部下の成長をサポートするための時間です。1on1を通じてどういうキャリアを考えているのか、どういう悩みを持っているのかということも把握しながらサポートを行います。
その目的を理解せずに1on1を実施している場合があります。また、上司から一方的に話す場になってしまい、対話になっていない場合もあります。

今回は、1on1の概要から目的について解説したいと思います。また、どんなテーマで話を進めたのか?何に焦点を当てたのか?その辺りも踏まえてご報告させていただきます。

1on1とは

その名のとおり、上司と部下で行う定期的な1対1のミーティングで、対話型のコミュニケーションです。
15〜30分の短時間での面談を高頻度で繰り返します。
頻度は毎日、毎週。毎月といった短い期間が一般的です。

1on1の目的である人材育成に効果的なのが、コーチングです。答えを直接教えるティーチングとは異なり、自ら解決策を考えだしたり、実際に行動を促すものがコーチングです。部下の課題解決能力や自主性の向上を狙うのであれば、コーチングはとても効果的です。コーチングは、相手の話に耳を傾け、すべての答えは本人が持っているという考え方に立ち、相手の中にあるものを引き出していくコミュニケーションスキルです。

したがって、上司自身が持っている考えや答えに相手を導くためのものではないということに注意する必要があります。

相手のモチベーションが下がってしまっている時

例えば、目指したいゴールがあるが、モチベーションが下がっている悩みです。
この場合、ゴール達成時のイメージがぼやけているケースが多く、再度ありたい姿を描くことに焦点を当ててみてはいかがでしょう。
また、ストレスや不満を抱えている場合には、ゴール達成時のイメージを描く前に、とにかく不満を吐き出させることも良いでしょう。
「認める」「聴く」といったスキルを用い、しっかりと相手の気持ち受け止めていくことが大切です。

相手の頭の中が混乱しているような時

ありたい姿はイメージ出来ているのですが、頭の中がアイコンだらけになり混乱している状態です。現状把握に焦点を当て、何がどうなっているのかを質問により整理してみてはいかがでしょう。そうすることで、誤解や思い込みを解消したり、新たな気づきを得られるでしょう。

 もう一つ、重要な考え方として、相手に提案を押しつけるものではないということです。どこに焦点を当てるべきか考える必要はありますが、もし提案する場合には、相手の了承を得ることが望ましいです。

1on1及びコーチングの基本は、相手が主役だということです。
また、相手の可能性を100%信じることです。
これが以外と相手にも伝わってしまい、成長を妨げる原因にもなります。
コミュニケーションには、言葉だけではなく、人と人との全人格的な関わりという要素が少なからずありますので、相手を可能性を信じることは、とても大切なことです。
価値の高い意味ある1on1は上司のマネジメント能力の高さにつながります。部下は1on1の場での話し方や、1on1を通して得た部下の情報を基にした組織での仕事の進め方などからマネジメント能力の高さをうかがい知ることができます。1on1の場を活用し、自身の成長にもつなげていきましょう。

人生に向き合う

最後に、本人の成長促進をしたところで、肝心の社内環境に夢がなければ本末転倒でしょう。
よく「若者には夢がない」と言う人がいる一方で、大人たちにも「夢がない」と思われているかもしれません。
自身が自分の人生と向き合うことで、自分の人生を変えていく。そして、そんな上司が部下の無限の可能性を信じて、「本当に何がやりたいか」を真剣に聞いてくれるから、部下も変わっていくと考えています。

頑張れと言う前に「自分が頑張る!」です。

今日も良い一日でありますように
godaigenso


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