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#105 セルフトークの秘密

普段、何気なく頭の中で発している言葉をセルフトークと言いますが、これが感情や行動と密接に関係していることがわかりました。
私は、コーチング学んだきっかけは、自分自身をコーチできるようになることでした。自己基盤を確立する上でもセルフトークは大切な事でもあります。
今回は、セルフトークについて深く理解してみたいと思います。

セルフトークとは

人の感情や行動を左右する「ひとり言やささやき」と定義しています。
このひとり言が感情や行動にどう影響しているのでしょう?
アンガーマネジメントでもそうですが、怒るという感情の前には、その人の「〜してほしい」「こうあるべき』などの期待や価値観があります。

以前に店長から「子供が門限を破ったのでつい怒ってしまいました」と相談を受けたことがありました。私は、その時の状況や感情の変化を詳しく聞いて4つのフローに分けてみました。

1許せない、2視野が狭くなる、3血が頭にのぼる、4大爆発して怒る。

本人は、許せない=怒ると考えていますが、「許せない」の解像度を上げて観察してみると、許せない原因は「約束を破る」「心配」などのセルフトークが働いて感情や行動に現れたと考えられます。

約束を破られることが、店長の怒るトリガーのように思いますが、アルバイトスタッフが遅刻をした場合は怒らないそうです。遅刻も約束を破ることなのですが、「何かあったのかな?」と思うそうです。

つまり、最初のセルフトークが「何やってるんだ〜」から「どうしたんだ?」に意識して変えると、感情や行動の引き金として生まれる言葉をコントロールできるということです。「何やってるんだ〜」は感情反応であり、「どうしたんだ?」は理性対応になります。

このように、人は喜怒哀楽を感じる時にセルフトークが発動しますが、散歩、仕事中、食事や運動、ありとあらゆる生活の中でも常にセルフトークを発しています。特にスポーツはメンタルの代表とされる競技で多くのセルフトークが発生します。

ゴルフのティーショットを打つ前に「これを決めればパーになる」「もし外したら?」など様々なセルフトークが頭の中を駆け巡ります。初心者より上級者の方が「こんなはずでは・・・」というセルフトークが生まれやすのではないでしょうか

なぜセルフトークが生まれる?

誰にでも「〇〇たるものはこうあるべき」とか「周りからこうみられたい」というアイデンティティがあります。そのギャップが生まれたときにセルフトークが生まれたりします。違和感や不快感に近いものでしょう。だからこそ、行動を起こす前に「失敗したらどうしよう?」や行動した結果の「なんで?」などのネガティブなせフルトークが生まれやすいのだと考えています。
理想と異なる現実に劣等感を抱き、頭の中をセルフトークで常に刺激されるのですから、心が壊れて当然です。

コントロールできない理由

では、自分をコントロールするには、どうしたらいいのでしょう?
「行動する」ことです。が
実際のところ、多くの人が行動したくてもできないから困っています。わかっていてもできない。理由は、その時のセルフトークに原因があります。「また、失敗するかも」「なんでできないんだ」「次はもっと頑張らないと」などの恐れや自己不信からくるものがほとんどです。これでは、どんなに優れたプレイヤーでも実力を発揮することは難しいでしょう。
以前私は、他人と目を合わせることが苦手でした。というか恥ずかしいと感じていてしまい、面と向かって相手を見つめることができませんでした。
ここで、あるカメラマンに教えてもらったことですが、

見つめるゲーム

相手の目は見なくていいから、眉と眉の真ん中を見てと言われました。私はそれだったらできたのです。相手の目を見ていなくても、相手は見つめられているように感じるそうです。今まで、私は苦手や恥ずかしいというの呪縛に悩まされていました。しかし眉と眉の真ん中に集中することで、簡単に克服することができました。
感情ではないことに集中することもひとつのキーワードかもしれません。

セルフトーク1「苦手」「恥ずかしい」「目を見れない」
セルフトーク2は、「目は見ない」「眉と眉の真ん中を見る」

セルフトーク1は、感情や反応としての行動。
セルフトーク2は、理性や対応としての行動。

区別する

人のセルフトークは、感情によって引き起こされ、反応として行動と、理性によって引き起こされ対応としての行動に分けることができます。
反応とは感情的反応であり、対応は理性的対応となります。2つの違いを区別することで、抱えている悩みが自分の感情に振り回されなくなると考えています。
人は反応するだけの存在ではなく、理性と対応を自分自身で選択できるのです。

今日も良い一日でありますように
godaigenso



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