恨みます!

父は祖父・祖母にとっては可愛い息子だったのですが、ボクにとっては厄介な存在でした。

夏休みの技術の宿題を勝手に作ってしまったこともあるし、何かあると自分の立ち位置も考えずにしゃしゃり出てくることもしばしばでした。

難聴で大声で叫ばないと聞こえない耳になったのも若い頃に中耳炎になったのをほっておいたからだと聞いたこともありますが、それを家の前を通る人には親子喧嘩をしているようにとられたらしいのです。

職を探しにハローワークへ行って求人票をもらってきて「どんな仕事なの?」と聞いても教えることもせずに「おまえの指では無理だ!!」と決めつけるばかりでした。

昭和の家庭では親の言うことが絶対だったから、そんな状態で過ごしてきましたが、終いには「ゲームセンターへ行っても一銭を笑う者は一銭も儲からないからパチンコへ行け!!」とボクに命じましたからね。

そんな父の言うことを黙って従っていましたが、あまりのワガママにある時に感情を抑えきれなくなり、殴ったことがありました。

殴ったのはその時1度きりです。

すると父は「おかあさ~ん」と言いながら母のいる方へと逃げていったのです。

父が空元気でいろいろと命じてきたとは思わず「確固たる信念があってのことだ…!」と考えていたボクは呆気にとられてしまいましたよ。

家を出て独り暮らしをすることも考えましたが、残された母のことも考えると、実行できなかったのでした。

母の愚痴も聞かなくてはならないし、ボクができることはやったりしたし、気分を和らげる相手も必要だと考えていたからなのです。

母に依存していた父は母がまだらボケになってからはボクに母の代わりをさせだしました。

「何が食べたい?」と尋ねると「鍋物が食べたい!」と言うので1年半にわたり鍋物を作り続けました。

初めのうちはボクが食べる物を作る間を待っていましたが、そのうち先に食べるようになり「ありがとう」とも言わなくなったので、ボクはご飯を一膳にしておかずも1品にしたし、歯も磨かなくなり、そのおかげで歯を痛めていったのです。

その時の名残が残ってしまい、歯には銀歯がたくさん残りました。

母がお世話になった特別養護老人ホームへの面会も、ボクと一緒に行った一度きりしか行きませんでしたし、母が亡くなった時には喪主になることを拒んだうえに、葬式にさえ出席しませんでした。

そしてその後、足を悪くしていた父へと「引っ越しの準備を1人ではやらないでくれ」と言い、外出したら見事に聞き入れなくて、ボクが帰ってくると鍵のかかっていない家に父の姿は家にはなくて、近所の人に「父がいないけどどこへ行ったか知りませんか?」と尋ねると「救急車で運ばれていったよ」という答えが返ってきたのです。

暑いなかで引っ越しの準備をしたから「熱中症になり、足が悪いから転倒して後頭部を強打し、脛椎を損傷したのを通りすがりの人に助けられて、病院へと救急車で運ばれていった」とのことでした。

入院してからも看護師さんが母のように優しく接してくれないことを「いじめられている」と嘆いていて、仕方なく病院を引っ越し先に代えても、また同じことを言い出したから、母のお世話になった特別養護老人ホームへと転院させたのです。

昔住んでいた場所から引っ越ししたのは地主さんから「新しい建物を建てるから立ち退いてください!」と言われたからです。

足が悪くなっていた父のことを考慮して、お風呂場がバリアフリーになっている場所を選び浜松市でも北の果てにある天竜区を選択したから引っ越し費用もバカにならなかった上に父がいじめられていると言うから特別養護老人ホームへと転院させることで費用もたくさん必要だったので、特別養護老人ホームは浜松市西区に近い場所ゆえに自由になるお金もなく面会も気軽には行けなくなったけど「もっと面会に来てくれ!」と父は望んでいたのでした。

自業自得なんだよ!

全て自分の行動が原因なのに「まだ、こいつは懲りないのか!」といった具合でしたよ。

父へと会いに行くことにもお金を使い、生活が苦しくなったのを考えて天竜区の人からは「入院した方が良いのではないか?」と勧められたので、入院することにしたのです。

「神経科の病院への2度目の入院は長くなる」ということを「知ってか知らずか」父はボクが入院中に亡くなったために、住んでいた場所からの退避勧告が出ても簡単には外出できなかったので、天竜区の人に預かってもらえる物は段ボール1箱にしてくれと言われたから、住所録などを含めたほぼすべての物を処分されてしまい、大阪に暮らす父方の親戚とは連絡がとれなくなり現在に至るのです。

父はボクを苦しめるために生きていたし、死んだ後になっても苦しめ続けたのでした。

父は祖父・祖母にとっては良き息子だったらしいけど、ボクにとっては鬼のような存在でしたね。

特に死んだあとも苦しめ続けた父を恨んでいるから、墓参りは行く気にもなりませんよ。

それでも永代供養してもらうのにいくらかかるかを住職へと尋ねたら140万円と言われたので、その分のお金は貯めようと考えていますけどね。

彼岸になっても、お墓参りには行けません。

それだけ両親を恨んでいるからなのです!!


1度書いたものと同じことを書きました。

長くなりましたが読んでくださり、ありがとうございました。


…ほな、ね。



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