M-1グランプリ2021に出てきた話。
10月です。
激動の2021年も残すところ3ヶ月を切りました。
前回の記事からは3ヶ月が経ち、一部界隈では行方不明説や失踪説が出たとか。
この通りピンピンしております(PCの前でマッスルポーズを取る阿部)
謎ですね、すいません。
今日は9月にあった話でも。
M-1グランプリに出場してきた。
歴代最多の6017組がエントリーした今年、熾烈な戦いが繰り広げられています。
私、個人としては2年ぶりの出場となった今回大会。
今日はこちらで振り返っていきたいと思います。
結果を一言で言うならば、「正直、こんな感情になるのか」です。
一体、阿部の身に何があったのか。
その前に、前回参加した大会を振り返りましょうか。
M-1グランプリ2019
2年前のコンビ名、【欠席】。役割:ツッコミ
ネタ名「おばあちゃんだと思って話しかけたら、鳥だった」。
若手時代のよゐこさんもびっくりのシュール系漫才で挑み、
列島を震撼させたことは皆さんの記憶にも深く刻まれてることでしょう。
ご想像通り、一回戦敗退でした。
とはいえ「俺らは当日、飛ぶからな」。
という、M-1グランプリ事務局に対する犯行予告のようなコンビ名を名乗りつつ、当日は30分前には到着していた礼儀の良さ。
これは褒められていいでしょう。
そして、コンビ名のツカミで一瞬場内が湧いた瞬間は忘れられません。
出番前、当日MCだった「あるある探検隊」でお馴染み、レギュラーのお2人がコンビ名をいじって下さってたんです。
そのお陰でコンビ名を名乗るだけで笑いが起きました。
他力本願のウケかもしれませんが、あの瞬間は嬉しかったです。
程よい緊張感の中ネタができ、2019は楽しかったという感想です。
なので今年も「あのウケをもう一度、〜1笑いとりゃええねん2021〜」というテーマで参加することに。
M-1グランプリ2021 結成
しかし今年は、前回は無かった「3つの壁」が立ちはだかります。
①初めてのネタ作り
初めて漫才の台本を書きました。
しかし、書いても書いても、自分で面白いと思える作品は出来ませんでした。
・「日本で最大の名誉である、王様のブランチのMCになりたい」
・「コンビニ店員になった武豊の店に、安倍晋三が励ましにやってくる」
・「恋愛表現がキスやハグではなく、スクワットな世界」
何となくテーマは浮かぶけど、中身が展開できない。
という悩みを繰り返しました。
今考えると、3番目面白そうだな...。
これは今度深掘りしてみましょう。
行き着いた結果はこちら。
「引越し先のご近所さんへの挨拶」。
相手に想像させ易い設定で、何の捻りもないネタになってしまいました。
②初めてのボケ
巷では、阿部にツッコミの印象がある人間が多いそうです。
正直自分ではどっちか分からないので、誰か教えて欲しいです。
とはいえ私、好きな芸人が
・オードリー若林
・南キャン山里
・くりぃむ上田
・霜降り粗品
という、怒涛のツッコミ四天王。
彼らを崇拝し、彼らを思い夜は床につく。
それ程ツッコミに愛があるのに、ボケをやりました。
正直引き出しゼロ。ボケ方が全然わからず、常に目がバキバキの状態でやってました。
そして、何よりこれが一番の難しさだったかもしれません。
③社会人になり、コンビで会って練習をできる機会が少なかった。
はい、突如始まりました。言い訳パート。
皆様小一時間お付き合いください。
前回の大学生時代と違って、相方と会うのも一苦労。
電話でネタ合わせをしようにも、回線のズレなどで間が合わない。
後述しますが、ネタ合わせの少なさは致命的です。
これが一番大事なんだなと痛感しました。
さて、以上3つの壁は打ち破れたのでしょうか。
はたまた2年をかけての伏線回収、当日欠席となったのか。
話はようやく本題に入ります。
M-1グランプリ2021 当日
欠席はおろか、今年は3時間前に現地入りしてました。
早すぎました。
カラオケ店でネタ合わせを終え、会場へ向かいます。
初めてのネタ作り、初めてのボケ、練習量の少なさ。
不安がたくさんありました。
とはいえ、不思議と不安はありませんでした。
1度参加したことがある。ということが何故か自信になっていたのでしょうか。
会場は渋谷のシダックス・カルチャーホール。
舞台袖では、1回戦に参加する芸人さんたちが緊張感ある様子でネタ合わせをしていました。
見渡すと2017年敗者復活出場の笑撃戦隊。
激レアさんを連れてきた。のナレーションでお馴染みのルシファー吉岡。
阿部寛のモノマネでブレイク中のラパルフェ。
など、有名人もちらほらいる環境。
だんだんと緊張感が増してきます。
何度かネタ合わせをすると、呼び込みのスタッフに呼ばれ、直前の舞台袖へ。
出番を直前に控えますが、まだ緊張は全然でした。
僕らの次のコンビが、それでウケる訳ないだろ。という分かりきった顔面ペイントをしていたお陰もあったかもしれません。
緊張感が少しの中、いよいよ出番へ。
M-1グランプリ2021 出番
ネタが始まりました。
客の入りは緊急事態宣言もあり、前回の半分以下。
正直緊張なんて無いな。そう思いました。
相方がコンビ名を名乗り、私がツカミの一言を言う。
会場が盛り上がりました。
1つ前の出番のコンビもここまでのウケは無かったはず。これはいける。そう思った途端です。
突然のド緊張!!!!!!!!
いや、ド緊張なんてもんじゃ無い。
ドドドドドドドド緊張!!!!!!
手が震え、冷たくなる。それに比例する様に呂律が回らなくなる。
ネタ合わせの時は間違わなかった部分を間違えたり..。
次の鮮明な記憶は、ネタ終わりの時でした。
その後も少しウケたりはしていたらしいですけど、全然覚えて無いです。
おそらく、小学校からずっと中の良い親友やめちゃくちゃ優しい両親が来てたとしても
「うん、頑張ったね」。
という、漫才をした人に対する褒めでは無い言葉がくるような感じでしょう。
今年の感想は、悔しいという感情以外ありませんでした。
正直、あんなに手が震えたの生まれて初めてでしたし、後悔の量も史上初レベルでした。
結果は言うまでもない、一回戦敗退です。
後日、NSCに通っている友人が言ってました。
「練習を沢山こなした人たちが一回戦突破してたよ」と。
もっと練習して、ネタ書いて、次はツッコミをやるべきでしょう。
これに尽きます。間違いなく僕はボケでは無い。
ウケてる人、お笑いってすごいです。痛感しました。
こうして、私のM-1グランプリ2021は幕を閉じました。
来年に向け、動き出したいと思います。
目標は大きく、3年以内の一回戦突破です。
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