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鉄道写真とOM SYSTEM

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OM SYSTEMを知り尽くしているプロカメラマンが、性能や独自機能、その使いどころを分かりやすく解説します。機材の使いこなしや、追加機材の選択の大きなヒントになるでしょう。
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2024年6月の記事一覧

<連載> 小竹直人・原初の鉄路風景 Vol.1 信越本線貨物支線

 私は10歳まで新潟市東区の大山町で過ごした。実家の玄関を開けた先には数本の煙突が聳え、常に煙が立ち上がりその風向きによっては妙な匂いがしていた。夜になれば煙突やその工場群はライトアップされ煌々と夜空を照らし、不気味な様相だったと記憶していた。今風にいうなら、“工場萌え~”的な光景だ。  その工場とは、焼島駅に隣接する北越製紙(現・北越紀州製紙)だった。かつて焼島駅から東新潟港駅(1.7㎞)まで貨物線があり、1998年11月まで貨物列車が運行されていた。その貨物線が実家の傍ら

<連載>OM と旅する鉄道情景(第13回/高屋 力) GROUP K.T.R

京都鉄道博物館で撮影する 生きた蒸気機関車京都鉄道博物館とは?  京都鉄道博物館はJR西日本が運営する鉄道博物館で、JR嵯峨野(山陰)線の梅小路京都西駅下車すぐにあります。元々は梅小路蒸気機関車館だった場所だけあって、蒸気機関車の展示が充実しています。鉄道ファンの間では「鉄博(テッパク)」と呼ばれ愛されていますね。  最近は閉館後に様々な夜間撮影会が開催されるようになり、普段撮影出来ない夜間の蒸機の撮影などが可能になっています。撮影する蒸機はその時々で形式が変わるので何回行