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第4話水やりのアレコレ

プルメリアを枯らしてしまう原因って、水やりの仕方を間違えていることが多いと思います。
環境や苗の状態によって様々な水やりを、季節ごとに紹介します。

水やりを成功させるには土作りも大切なので、
土作りのヒントはこちらを参考に
https://note.com/oluolumoani/n/n687f57b3e9b9


基本の水やり

基本は鉢内の土が乾いたら、たっぷりの水やり

これが基本になります。
まず鉢内が乾いていることを確認しなければいけないのですが、鉢を持ち上げてみることでわかります。
乾いているときはとても軽いと思います。
もちろん土作りの段階で重さは変わりますが、プルメリアに合う土ならば乾くてとても軽く、湿っている時との差は歴然です。

野外管理で柱などに縛り付けてあり、見た目でどうしても判断できない場合、鉢のスリット部分などから割り箸などをさしてみると分かります。
割り箸が濡れる場合は土が湿っている証拠です。
ただ、根を傷つけないように優しくさすよう気を付けましょう。

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これは乾いた状態の鉢です。
赤玉多い重めの土なのでわかりずらいですが、中までパサパサの状態です。
この状態になったら水のやり時です。

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水やりはたっぷりです。
鉢全体に行き渡るようにたっぷりです。

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鉢全部のスリットから水がたっぷりでてくるまで水やりやりします。

これが水やりの基本です!

プルメリアは「乾」と「湿」を繰り返すことでグングン成長するので、中途半端に「湿」のままいると根が弱り枯れてしまいます。
「乾いてから」を意識
しましょう。

1回の水やり量ですが、「たっぷり」というのは鉢の中の水分を全て入れ替えることです。
水の入ったコップに水を注ぎ続け、最初コップの中に入っていた水がなくなるまで注ぎ続けるイメージです。
そして水を入れ替えることで、土の中の悪い菌を流すデトックス効果や、水と一緒にたっぷり酸素を送ることができます。


梅雨明け7月〜9月

この季節は気温も相当上がってきます。環境にもよりますが、私の住んでいる千葉も40℃を超える日があります。
こんな夏は気温の上がりきる前の早朝に水やりします。気温が上がってから水を与えてしまうと、鉢の中で水が煮えてしまうので注意が必要です。

葉についた虫を落としたり、虫予防のためにも葉の上からたっぷりと水を与えたいところですが、夏の日差しは強いので、レンズ効果で葉焼けしちゃうことも…
なので、「早朝鉢にたっぷり」「夕晩葉にたっぷり」がオススメです。
真夏は毎日水やりが必要になると思うのでしっかり乾きをチェックしましょう。


気温が下がってくる9月〜11月

基本的な水やりは変わりませんが、頻度が変わってきます。気温が下がってくると土の渇きも遅くなるので、水やりの間隔が開いてきます。

間違えてはいけないのが
「水やりはたっぷり、頻度を減らす」です。
水の量を減らすのではないので間違えないようにしてください。
基本朝に水やりでいいと思いますが、土が乾いていてもその日の気温が上がらず、寒そうな日は水やりを待ってみる。
気温が低いと水やりを1〜2日待っても全く問題ないです!土が湿ったまま冷えてしまうと根を傷める原因になりますので、週間天気などの気温をみて、寒くない日に水やりをすることをオススメします。

千葉県の平均天気出現率で具体的に見ていくと

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ここで気にするのが最低気温です。
気温が下がってくると水やりの間隔が数日おきになってきますが、水やりはしっかり土が乾いてから、最低気温がなるべく10℃以上の日におこないます。
夜は特に冷えると思うので、水やりは気温の上がってくる朝がいいと思います。

最高気温もだんだんと下がってきたら、土が乾いても1〜2日あけてからの水やりになるので、水やりの頻度はかなり減ると思います。
最低気温が10℃以下になってくる前の10月中旬には、葉を落として室内に取り込むことをオススメします。


室内取り込み後11月〜4月

室内取り込み後は水やりを極力控えるようにします。
環境によってだいぶ変わるのですが、1度も水を与えない人もいます
葉を落として休眠した棒状のプルメリアは、幹の部分を見て、乾燥により過度にシワが入りそうでしたらコップ1杯程度の水を与えます
根の張り方などでも違いますが、4〜5号鉢でしたらコップ半分くらいでもいいかもしれません。
休眠したプルメリアが目を覚まさないように、軽く湿らせる程度です。
※冷たい水ではなく常温の水の方が好ましいです。

水やりはどんなに多くても月1〜2回程度だと思いますが、室内の環境が良くプルメリアが休眠しない場合は、水やりの頻度を増やすのではなく、水やりの量を増やします。
土が乾いて数日してから水やりです。
水やりの回数が多すぎたり、中途半端に湿ったまま根を傷め腐らしてしまった場合も幹にシワが入りますが、触ってみると違いがわかります。乾いてシワがよる場合は硬く、腐っている場合はブヨブヨになっています。


気温の上がる4月〜梅雨入り6月

意外に難しいのがプルメリアの目覚め時です。
気温も上がってきてプルメリアが目を覚まし始めると、先端の葉が動き出します。
この時、室温の最低温度が15℃以上ある場合は、1度たっぷりの水を与えてプルメリアの目を完全に覚まさせます。次の水やりは乾いてからなのでだいぶ先になるかと思います。
葉が動き出してきても室内の最低温度が10℃以下の場合、たっぷり水やりしてしまうと冷えてダメージしてしまうこともあるので、冬場の水やり量を増やして様子をみます。
この時期は水が足りずに成長しない場合と水が多すぎて調子を崩す場合があるので注意が必要です。

室温や湿度を測るためにも便利な温度計があるので活用します。

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次に、この時期はプルメリアを野外へと出す時期ですが、早い人で4月に出す人もいます。
何度も越冬していたり、大きく育ったプルメリアなら可能ですが、そうでない場合はGW明け、もしくは6月ごろまで待った方が無難です。
これも天気予報の気温をチェックして判断します。

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千葉県の平均天気出現率です。平均気温なので最低は多少低くなっているので目安までに。

最低気温が10℃以上になってくると外に出す準備をしますが、15℃以上になるまで待った方が安心です。
外に出した後、目覚めさせるためにたっぷりの水を与えますが、その後はしっかり土が乾くまでは与えません

ここで焦って水やりをすると調子を崩す原因になるので、土が乾いてからも数日様子をみてからみずやりします。しっかり目覚めていれば葉がどんどん出てきますので、土が乾く速度も速くなってきます。

葉が展開している場合、土が乾いてから1〜2日あけて、たっぷりとあげると良いです。
これも秋頃と同じで気温や天候を見て判断
します。
気温が下がりそうな時は少し待ち、翌日雨なら自然に任せましょう。
葉がこのように張りがなくなってきても水やり時です。

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張りがある時はこのようにピンとなってます

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普段から葉をチェックして判断するのも大切です!

6月に入り梅雨が近づくと雨の日が増え、自然に水やりされます。晴れ間が続く時など土がしっかり乾いてしまった場合のみ水やりします。
よほどの豪雨か、雨が長いこと降り続き、気温が急激に低下するなどの異常気象が無い限り、1度外に出したプルメリアを室内に戻すことはありません
自然に任せましょう。

まとめ

季節によって水やりは変わってきますし、プルメリアの置いてある環境でも変わってきます。
なので今回の「水やりのアレコレ」は、あくまでも一つの例でしかありません。

鉢内の土が乾いたら、たっぷりの水やり

基本はこれを守りながら、プルメリアを良く観察していくことで、水を欲している状態を見極めましょう。

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